静岡企業の夏ボーナス、平均妥結額76万8875円
静岡県がまとめた2023年夏の一時金(ボーナス)の最終集計によると、県内企業の平均妥結額は76万8875円となった。県が集計結果の公表を始めた1998年以降で最高額で、支給月数も2.56カ月分と新型コロナウイルス流行前の2018年(2.58カ月分)とほぼ同水準に回復した。
県内500の労働組合に夏のボーナスの要求額や妥結額を聞き取り、309組合が回答した。平均要求額は79万3532円で、支給月数にすると2.66カ月分だった。
8月1日までに妥結したのは286組合。妥結額は前年と比べて3万8662円(0.11カ月)高かった。足元の物価高や人手不足を踏まえ、経営側が組合側の要求に全面的に応じた状況が読み取れる。
業種・規模別では、支給水準には差もみられた。半導体などの供給制約緩和や円安で業績が持ち直す製造業は約81万円となった一方、卸売業・小売業は67万円台にとどまった。