群馬県の小児医療センター、群馬大学病院隣接地に移転
群馬県は8日、小児専門病院の県立小児医療センター(渋川市)を群馬大学医学部付属病院(前橋市)の隣接地に移転する方針を明らかにした。具体的な立地や規模、費用などは2024年度中に固める。33年度までの完成を目指す。
同センターは1982年の開設から40年以上が経過。老朽化が進み、雨漏りなどの問題が頻発していた。県は23年1月に建て替える方針を示していた。今年度から移転に向けた基本構想を練っており、来年度中に詳細を策定する。
同センターは小児専門病院のため、成人の患者や母体などの治療体制が不十分だった。群馬大学病院と連携し、成人診療科の充実につなげるほか、小児科医などの効率的な配置も検討する。群馬県の山本一太知事は8日の定例会見で「医師を両病院に効率的に配置し、医師不足の課題解消につなげたい」と話した。
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