京葉ガス、23年12月期純利益を32億円に下方修正
京葉ガスは7日、2023年12月期の連結純利益が前期比15倍の32億円になりそうだと発表した。従来予想から3億円下回る。気温が高くガス販売量が減少したことや原料価格が予想を下回って推移したことを踏まえて下方修正した。ガス販売量は減少見込みだが、前期に高騰した燃料価格が落ち着くことなどから前期比では増収増益の見通しだ。
同日発表した23年1〜6月期の連結決算は純利益が前年同期比62%増の40億円だった。ガスの販売価格や電力小売価格の上昇などにより増収となり、仕入れ価格上昇などによる営業費用の増加を売上高の増加分が上回ったため増益となった。
22年9月ごろにピークとなった液化天然ガス(LNG)など原燃料の価格について「半額程度に落ち着いており、今後も同程度の金額を推移する見通し」と同社の江口孝社長は同日の記者会見で説明した。ただ、ロシアのウクライナ侵攻の影響を受ける前と比べるとまだ倍近い価格で推移しているという。
停止していた電力小売りの新規受付を7月から全面的に再開したが、実際に新規顧客が利用開始するのは9月以降となるため、業績に反映されるのは24年12月期となる見通しだ。