北朝鮮、6月上旬に党重要会議招集 「衛星」も報告か
【北京=共同】北朝鮮の朝鮮労働党政治局は28日、党や政府の重要政策を決める党中央委員会総会を6月上旬に招集すると決定した。29日に北朝鮮メディアが伝えた。
北朝鮮では15日までを「上旬」と呼ぶことがある。北朝鮮は人工衛星を5月31日午前0時から6月11日午前0時の間に打ち上げると日本に通報しており、発射に関する報告が議題に含まれる可能性もある。
北朝鮮メディアによると党政治局は総会の開催目的を、今年上半期の党と政府の事業の状況と人民経済計画の遂行状況を総括して対策を立て、革命発展で重要な意義を持つ政策的問題を討議するためと説明した。
北朝鮮では住民への食料供給が滞る事態が起きているとみられる。田植えを前にした4月に干ばつが起きて今年の農業生産への打撃も憂慮され、農業問題も重要議題になりそうだ。北朝鮮メディアは29日、金徳訓首相が農業の現場を視察したと報じた。
一方、朝鮮中央通信は29日、米韓が25日に軍事境界線近くで過去最大規模の統合火力訓練を始めたことを非難し「われわれに対する武力侵略につながらない保証はない」と警戒感をあらわにした。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。