ウクライナ、戦時下を生き抜く人々 侵攻3年目突入
ルポ迫真「苦闘ウクライナ」まとめ読み
ロシアのウクライナ侵攻は3年目に入りました。欧米の支援減などもあり、戦線では苦境が深まっています。前線に立ち続ける兵士は、腐敗体質が改まらないウクライナ中枢部の状況を前に、「国がまるで2つの世界に分かれたようだ」とつぶやきます。戦時下の企業や人々は日々をどのように生き抜いているのでしょうか。現場からのリポートです。
(1)「国が2つの世界に分かれた」 ウクライナ兵の葛藤
「我々に明日の予定はない。今日生き残れるかわからないからね」。ウクライナ南部ヘルソン州の激戦地で攻撃ドローン(無人機)の小隊を率いるフィリップ・ホフロフさん(46)は語ります。2022年春のロシアの侵攻開始以来、最前線に立ち続けてきました。同じウクライナで、1月には国防省の幹部らによる大規模な武器の架空発注が明るみに出ました。ある軍人からは「クリーンな国に変わるまで我々の戦いは終わらない」との声が聞こえてきます。…続きを読む...
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