富士通、秋草相談役の取締役退任を発表
富士通は24日に開いた取締役会で、秋草直之取締役相談役(71)が6月末、22年間務めた取締役から退く人事を決めたと発表した。相談役にはとどまる。取締役の退任は「2月上旬に本人から退任したいとの意思表示があったため」(広報IR室)としている。
富士通では「病気療養」を理由に昨年9月辞任した野副州旦前社長(62)が、2月末に「不当に辞任を迫られた」と取り消しを要求。会社側は3月6日、「取引関係を持つことがふさわしくない企業と関係があった」と理由を訂正していた。秋草相談役の取締役辞任は「野副氏の件とは関係ない」(広報IR室)という。
6月末の株主総会で、現在9人の取締役のうち、秋草相談役を含む6人が退任。代わって元特許庁長官の肥塚雅博氏(58)が取締役執行役員専務に就くなど、7人が新たに取締役に就任する。4月1日に就任する山本正己新社長(56、現副社長)を新たな経営陣で補佐する。
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