最後のセンター試験始まる 55万人が志願
大学入試センター試験が18日、全国689会場で始まった。志願者は昨年より1万9131人少ない55万7699人。1990年に始まったセンター試験は今回が最後で、2020年度からは大学入学共通テストに衣替えされる。18日は地理歴史・公民、国語、外国語、19日は理科、数学に受験生が挑む。
東京では朝から雨が降り冷え込む中、会場となる東京大学の本郷キャンパス(東京・文京)などでは受験生らが緊張した面持ちで試験に臨んだ。
志願者のうち、20年春に高校を卒業見込みの現役生は81.1%。20年春卒業見込みの高校生のうち、センター試験志願者の割合(現役志願率)は43.3%だった。
センター試験の成績を何らかの形で入試に利用する大学・短大は計858校で、過去最多となった。
地理歴史・公民、理科の一部科目間の平均点に原則20点以上の差が出た場合は得点調整を行うが、受験者数が1万人未満の科目は対象外とする。
平均点の中間発表は22日、得点調整の有無の発表は24日、平均点の最終発表は2月6日の予定。体調不良などのため受験できなかった人が対象の追試は1月25、26日に実施する。
20年度からの共通テストでは、英語4技能(読む・聞く・書く・話す)を測る英語民間試験の活用と、記述式問題の導入が決まっていたが、相次ぎ見送りが決定。センター試験と同じように全てマークシート方式で実施するが、より深い思考力を測れる出題方法に変えることになっている。
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日本経済新聞社は19、20日付の朝刊に問題と正解を掲載します。