平幕の朝乃山が初優勝 大相撲夏場所
大相撲夏場所14日目が25日、東京・両国国技館で行われ、平幕朝乃山が大関豪栄道を寄り切りで破って12勝2敗とし、初優勝を決めた。1差で追っていた横綱鶴竜が結びの一番で関脇栃ノ心に敗れて10勝4敗となり、千秋楽を待たずに朝乃山の初優勝が決まった。
平幕優勝は2018年初場所の栃ノ心以来で、三役経験のない力士に限ると1961年夏場所の佐田の山(後の横綱)以来58年ぶりで史上9人目。初土俵から所要20場所での初優勝は、年6場所制が定着した58年以降では史上3位のスピード記録となった。
朝乃山は先に豪栄道に上手を許したが、じっくりと攻めて完勝した。打ち出し後のテレビのインタビューでは「優勝の実感はまだない。すごくプレッシャーがあったけど、平常心で(相撲を)取れたのが良かった」と語った。
横綱鶴竜をはたき込みで破った栃ノ心は10勝目をあげ、大関復帰が確定した。