貴ノ岩が引退へ 付け人の弟弟子に暴行
大相撲の冬巡業先の福岡県内で4日夜に、付け人の弟弟子に暴力を振るった平幕貴ノ岩(28)=本名アディヤ・バーサンドルジ、モンゴル出身=が責任を取り、引退する意向を固めたことが7日、分かった。関係者が明らかにした。
貴ノ岩は2017年の元横綱日馬富士による傷害事件の被害者。元日馬富士は事件の引責で同年11月に引退した。
5日に日本相撲協会の聴取を受け、付け人が忘れ物について言い訳をしたことが理由で、宿舎のホテルで平手と拳で4、5発殴ったと説明したという。付け人からも事情を聴いた日本相撲協会は今後、貴ノ岩の処分を検討するとしていた。
貴ノ岩は傷害事件後、17年11月の九州場所から2場所連続で全休。18年3月の春場所から十両で復帰し、9月の秋場所では再入幕を果たした。11月の九州場所は東前頭6枚目で6勝9敗と負け越した。
貴ノ岩は鳥取城北高への相撲留学のため来日。元貴乃花親方(元横綱)が師匠を務めた貴乃花部屋に入門し、09年初場所で初土俵を踏んだ。12年名古屋場所で新十両、14年初場所で新入幕。元貴乃花親方の相撲協会退職に伴い、18年10月に千賀ノ浦部屋に移籍した。〔共同〕