大絵馬を「亥」に掛け替え 和歌山・丹生官省符神社
高野山の麓、和歌山県九度山町の世界遺産・丹生官省符神社で2日、拝殿前にあるえとの大絵馬が「戌(いぬ)」から、来年の「亥(い)」に掛け替えられた。
大絵馬は幅約3メートル、高さ約2.1メートルの五角形。親イノシシ1匹と子のイノシシ2匹が寄り添う姿を、地元の画家が絵の具で約1カ月かけて描いた。大絵馬の制作は1993年から続いている。
同神社は約1200年前に弘法大師空海が創建したと伝わり、拝殿前には2匹の犬を連れた祭神・狩場明神と空海の出会いを描いた大絵図も常設されている。
大絵馬奉納奉告祭を終えた宮崎志郎宮司(70)は「絵のように家族の和が大切。来年は人を思いやる心を持ってイノシシのように突き進んでほしい」と話した。〔共同〕