跳馬の米倉、新技を「ヨネクラ」と命名 W杯で成功
【ロンドン=共同】国際体操連盟(FIG)が、男子跳馬の米倉英信(福岡大)が2月の種目別ワールドカップ(W杯)シリーズ第2戦(メルボルン)で成功した新技の「伸身カサマツ2回半ひねり」を「ヨネクラ」と命名したことが16日、分かった。Dスコア(演技価値点)は6.0で同種目の最高難度。新技は主要国際大会で初めて発表した選手の名前となる。
21歳の米倉は「一生残るものなのですごくうれしい」と喜びを語った。
1972年ミュンヘン五輪団体総合金メダルの笠松茂が発案したカサマツ跳びは横向きに着手し、かかえ込み宙返りをする間に4分の3ひねる技。「ヨネクラ」は伸身姿勢で跳躍し、さらに2回半ひねる大技となる。
米倉は昨年7月の全日本種目別選手権決勝でこの技を決め、2017年世界選手権覇者の白井健三(日体大大学院)らを抑えて初優勝。昨年11月のW杯シリーズ第1戦、コトブス国際(ドイツ)でも同じ技を披露したが、姿勢の乱れなどで認定されなかった。
白井は床運動と跳馬で自身の名前が付く技を計6個持っている。