ブサカワ犬わさお死ぬ 推定13歳、人間なら90代

秋田犬「わさお」

青森県鰺ケ沢町で暮らし、不細工だけどかわいい「ブサカワ」で人気の秋田犬「わさお」が8日に死んだことが分かった。推定13歳で、人間では90代前半に当たるとみられる。支援団体が9日、明らかにした。

支援団体「わさおプロジェクト」によると、死因は多臓器不全。今年4月から自力で立ち上がれなくなるなど衰えが目立っていた。今月7日から健康状態が急激に悪化したという。

捨て犬だったわさおは2007年秋に同町で保護。見た目の愛らしさからインターネットやテレビで人気となり、11年には映画「わさお」が公開された。東日本大震災の被災地訪問や、地元駅の観光駅長就任など、幅広い活躍でも知られた。

飼い主の同町議菊谷忠光さん(55)は「今までありがとう。わさおと家族でいられたことを誇りに思う」とのコメントを出した。わさおプロジェクトは後日、お別れの会の開催を検討している。(共同)