共産党の不破哲三前議長(93)は18日、静岡県熱海市で開かれた党大会で、党の方針や運営に決定権を持つ中央委員から退いて名誉役員となることが正式に決まった。共産党の最高指導部から退く形になる。

党大会の閉会あいさつをした志位和夫前委員長は「60年の長期にわたって党のあらゆる分野での活動を発展させる上で、大きな役割を果たしてきた」と功績をたたえた。

また「不破さんから懇切な指導と援助を受けてきた。退任には特別の感慨を覚えずにはいられない」とした上で「長年の貢献に心から感謝を申し上げる。今後とも健康に気をつけ、党を見守っていただきたい」と呼びかけた。

不破氏は党委員長や議長など幹部職を歴任し、党の「レジェンド」として知られる。