米女優アンジェリーナ・ジョリー(48)が、米ウォール・ストリート・ジャーナル誌のインタビューで、「今なら女優にはなっていなかったと思う」と語り、ハリウッドと距離を置くつもりであることを明かした。ジョリーは、「仕事を始めた頃は、今ほど公人として世間に対してオープンになることを求められていなかった」と語り、今の時代なら女優にはならなかったと述べた。
ハリウッドのトップ女優として20年以上に渡って世間の厳しい監視の目にさらされてきたジョリーは、7年前に俳優ブラッド・ピット(59)と離婚したことでよりメディアの注目を集めることになり、体調を崩したと告白。2018年にディズニー映画「マレフィセント」の続編を撮影していた時にはストレスから前作と比べて声が変わってしまったことに気がついたと明かした。「私の身体はストレスに非常に強く反応します。血糖値が上下して不安定になり、離婚の半年前には突然顔がまひするようになった」とコメント。外出するたびに不必要な注目を集めるロサンゼルスでの暮らしは、「社会生活」を営むことが難しいと話し、カンボジア移住を考えていることを明かした。
ジョリーは、2000年に映画「トゥームレイダー」(01年)の撮影でカンボジアを訪れたことがきっかけで人道問題に関心を持ち、カンボジアから長男マドックスさんを養子に迎えている。05年にはカンボジアの市民権も授与されており、最終的にはカンボジアの自宅でより多くの時間を過ごすつもりだと話し、女優引退も示唆した。ジョリーは、ピットとの間に3人の実子を含む6人の子どもがおり、現在もマドックスさんを除く未成年の子ども5人の親権を争っている。
女優引退を示唆した一方で、同誌は「眠れる森の美女」の悪役マレフィセントを演じる「マレフィセント」シリーズ第3弾にジョリーが再び主演すると伝えている。「マレフィセント2」(19年)では、女優エル・ファニングがオーロラ姫を演じ、MIYAVIらも出演しているが、続編のキャスティングなど詳細は明らかになっていない。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)