声優の小山茉美が4日、東京国際フォーラムで行われたアニメ映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」(立川譲監督、14日公開)完成披露試写会で、1997年(平9)の第1作「-時計じかけの摩天楼」から26年、26作目を数える劇場版の舞台あいさつに初めて登壇したと明かした。

小山茉は、高山みなみ演じる主人公の江戸川コナンと林原めぐみ演じる灰原哀と激突する、黒ずくめの組織のメンバーのベルモットを演じる。冒頭のあいさつで「(劇場版)26作品目にして、初めて登壇させていただきます。緊張しています。(物語は)なかなか難解でございます」とあいさつした。

その後のトークで、ベルモットについて聞かれると「初めてコナンのテレビシリーズに出たのが23年前。数年に1度、あるかないかの出番で毎回、秘密めいているので、いまだによく分からない。演じている本人が、よく分かっていなくて」と本音を吐露。今回の出演の際も「台本をいただいて読んだんですけど、わけ分かんなくて。とあるスタジオで、バーボンさんに偶然、お目にかかりレクチャーしてもらいました。これは、どういう意味で、どういう目的でやっているの? とか」と、バーボンこと降谷零、安室透を演じる古谷徹に習ったと振り返った。

古谷が「確認だったよね」と振り返ると、小山茉は「一字一句、聴き逃さないでください。本当に1カットずつ、食い入るように見ていてください。見逃すとね…わけが分からなくなる」と客席に呼びかけた。古谷から「(観客は)ガチのコナンファンの皆さんなので、あなたより数段、分かっている」と突っ込まれると「それも、そうですね」と笑った。黒ずくめの組織のメンバーのジンを演じる堀之紀は「それで、あの芝居が出来るからすごい」と驚いた。

灰原役の林原めぐみと、黒ずくめの組織メンバーの声優陣が、舞台あいさつでメディアの前に登壇するのは、今回が初めてだという。小山茉と堀に加え、ウォッカ役の立木文彦も初の登壇だという。堀が「初めてなんで、どうしたらいいか分からない」と言う中、立木は「組織が物語にドップリ入っていて、あんなことや、こんなことや、あんなことまでしちゃうの? というのがあって」とネタバレしないよう、精いっぱいのトークで客席にサービスしたが、堀は「全然、分からない」と苦笑した。