年末で歌手活動を休養する歌手氷川きよし(45)が14日、東京国際フォーラムホールAで、毎年恒例のクリスマスライブ「きよしこの夜Vol.22」を開催した。2日間で4公演を開催し1万8000人を動員。休養前最後の雄姿をファンに披露した。

ライブは、00年のデビュー曲「箱根八里の半次郎」でスタート。氷川らしい王子さまスタイルの衣装や紋付きはかま姿で、股旅演歌やリズム演歌、王道演歌を披露。レコード大賞受賞曲「一剣」や最新シングル「甲州路」まで、前半は演歌、歌謡曲を歌いきった。

司会者は氷川をKiinaと呼ぶ。今年は東京・明治座公演を皮切りに、大阪、福岡、名古屋と初の全国劇場4座連続公演を行ったが、初共演の役者から「なんと呼べばいいですか」と聞かれると、「Kiinaと呼び捨てで」と答えたという。13日にはNHKで音楽バラエティー番組「Kiinaパーティー~氷川きよしと最高な夜~」が放送された。

氷川は「後半は今の自分の思いを伝えたい作品です」と紹介し「あなたがいるから」で後半戦がスタート。ロック、ポップス歌手として「限界突破×サバイバー」などの定番曲のほか、自ら作詞し、父のことを歌った「Father」や作曲した「泣けてくるけど笑えてくるのハート」などKiinaワールドを展開。

アンコールでは、黒い薔薇(バラ)をモチーフにしたゴージャスな黒ドレスで登場。ラスト曲には自身で作詞した「魔法にかけられた少女」を選んだ。

年明けから歌手活動は休養するが、音楽制作などのクリエーターとしての活動は今まで通り。継続する意向のSNSなどを確認しながら、ファンは歌手活動再開を待つことになる。【竹村章】

◆今後の氷川 30日放送のTBS系「日本レコード大賞」や、31日放送のテレビ東京系「年忘れにっぽんの歌」、NHK「紅白歌合戦」に生出演する。WOWOWは、来年1月3日に6月の明治座公演の模様を放送するほか、2月には14日に開催されたクリスマスライブを放送する予定。また、デビュー記念日の2月2日には、これまで発売したシングルと配信シングルの中から選んだ43曲に新曲2曲を加えた初のベスト盤「氷川きよしベスト」が発売される。