サッカー元日本代表MF中田英寿氏(44)が1日、都内で行われた三菱UFJ信託銀行の情報銀行サービス「Dprime(ディープライム)」メディア発表会に出席した。

中田氏には質疑応答の中で、コロナ禍で開催に向かう東京オリンピック(五輪)について、特にサッカーのU-24日本代表をどう思うかと質問が飛んだ。同氏は「僕、サッカーやってましたけど(今の)サッカーは見ていないので、何とも言えないですけれども」と苦笑した。

その上で、東京五輪について「オリンピックに関して、どうと言うのは、なかなか難しいですね。僕は選手として今まで2度、出させてもらいましたけど、万全の状態で出られるからこそ、僕にとっては意義がありましたし」と、96年アトランタ、00年シドニー両五輪に出場した際の自身の思いについて言及した。

そして「出ることに意義があるということは、あると思いますけど、ただ…自分は五輪に出たかったわけじゃなくて、やっぱり、よりレベルの高い試合をしたい…その思いが強かったので。選手目線で考えると、ベストな状態で出られるのが1番だと思います」とコロナ禍の中、万全とは言えない状況で大会を目指す、アスリートの心中をおもんぱかった。