大相撲の横綱審議委員を務めた脚本家の内館牧子氏(69)が、相撲にのめり込むきっかけとなった幼少期のエピソードを語った。

 内館氏は1日放送のNHK「あさイチ」に出演。これまでに観戦した思い出の取り組みなどについてトークし、「遠藤は心の息子。心の夫は稀勢の里。前は心の夫は水戸泉だったんですけど、結婚なさったから、心の不倫はいけないから……」などとユーモアを交えながら相撲愛たっぷりに語った。

 内館氏は2000年に女性初の横審委員となり、約10年間活動するなど、大相撲ファンにもよく知られた存在だが、自身は4歳の頃から相撲の新聞記事を読みたいがために漢字を勉強し、「だから小学校に入った時には1から15までの計算は暗算でしたね、7勝8敗とか、2勝13敗とか」というほどの相撲好きだったという筋金入りの元祖“スー女”。しかし家族には誰一人として相撲好きはおらず、自身が相撲を好きになったきっかけは、幼稚園での出来事だったという。

 「幼稚園の頃、すっごいいじめられっ子で、半年でやめさせられちゃったんです。あんまり泣いて、人が多い時代だし、『もうやめてください』って両親呼ばれてやめさせられて」と振り返った内館氏。しかし、いじめられているところをいつも助けてくれる体の大きな男の子がいたそうで、「それがお相撲さんみたいな、今思うと力道山によく似てた。体の大きな男は絶対に私をいじめない、優しいって刷り込まれちゃった」と語った。

 幼稚園を退園させられた後は、自身で紙相撲を作って遊ぶようになり、どんどんのめり込んでいったと明かした。