西武育成2位の斉藤誠人捕手(22=北海道教育大岩見沢校)が5日、新人一番乗りで若獅子寮に入寮した。ドラフト指名としては、球団初の国立大出身。「卒論を出さないと卒業できません。内容も審査があります」とノートパソコンを持参した。卒論テーマは「高齢者の運動スポーツに対するイメージ及び能否認識に関する研究」。約100人にアンケートを取り、高齢者はどういう運動なら可能か調べた。「残り1割ほど。(9日開始の)新人合同自主トレまでに終わらせたい」と明かした。

 母校は札幌学生野球連盟2部。インサイドワークに優れ「頭脳派捕手」の評価を受けた。昨年末まで家庭教師のアルバイトもこなした頭脳は、実地で鍛えた。指導者がおらず、試合の時は形だけOBに監督を務めてもらった。実際の采配は選手と学生コーチが話し合って決めていた。「(プロ入りは)今でも信じられませんが、早く慣れて支配下に」。頭をフル回転して、はい上がる。【古川真弥】