阪神は今季こそ「鬼門」を返上して滑り出したい。11日から宿命のライバル、巨人と今季初の3連戦を行う。シーズン最初のこのカードが東京ドームで行われたとき、阪神は19、20、22年と3年連続で3連敗スタート。18年の○●●と合わせると、実に11連敗を継続中だ。

リーグワーストの開幕9連敗となった昨季は、その“仕上げ”が巨人3連戦だった。4月1日から、先発の藤浪、小川、ガンケルがいずれも5回もたず。試合を作れなかった。

新型コロナウイルスの影響で、20年シーズンは大幅に遅れて始まった。6月19日の開幕戦では、先発投手の西勇が本塁打を放ち先制。ところが救援投手がリードを守れなかった。2戦目以降は先発の岩貞、ガルシアが打ち込まれ●●●発進となってしまった。

19年にも3連戦で投手陣が炎上。計25失点では勝ち目はなかった。

岡田監督にとっても、苦い思い出のある球場である。前回指揮を執った最終年08年には、9月19日から東京ドームでの直接対決3連戦に全敗。76勝53敗1分けとなり、勝率5割8分9厘の同率首位と巨人に並ばれた。そして10月8日の同球場でのカード最終戦にも敗れ、巨人のマジック「2」点灯を許す。そのままV逸となり、退任へとつながった。

岡田監督にとっては、阪神の監督としては5297日ぶりの東京ドーム公式戦である。嫌な記憶を一掃する快勝で、アレへのステップとしたい。

【記録室=高野勲】(22年3月テレビ東京系「なんでもクイズスタジアム プロ野球王決定戦」準優勝)

東京ドームの外観
東京ドームの外観