コラム・読み物

コラム・読み物トップへ

Web情報コラム(関西)

引越しの終わった広島なぎさ中高

  • Vol.6352008年09月23日

(上)新校舎の中庭。左側にはウッドデッキの空中庭園。(下)校舎の各所には赤・青・黄の原色が効果的に使われています。

K.K.

広島なぎさ中高の新校舎が、この夏なぎさ公園小学校に隣接する新キャンパスに完成しました。2学期開始直前に引越しは完了。9月から新校舎での授業が始まっています。広島なぎさ中学では、来年、なぎさ公園小学校の一期生を迎えることになります。そのため、募集定員は160名から内進生をふくめて200名になり、この春に校名を広島工業大学附属から現校名に変更。制服も一新しました。

新校舎は中庭を囲んで、内側は明るく開放的なデザインです。渡り廊下や、ウッドデッキの空中庭園など立体的な構造。校舎自体はコンクリートの打ちっぱなしを多用し、部分的に刺激的な原色を効果的に使っています。生徒さんたちも、引越ししたてで、まだ特別教室に移動途中で迷ったりしているようでしたが、すぐに慣れてくれるでしょう。これまでは、中学校舎と高校校舎が離れていて、生徒さんも先生方も不便でしたが、新校舎では1学年ワンフロアでコンパクトにまとまり、中高一貫の一体感が強まっています。

校舎から西の方を望むと、すぐ隣がヨットハーバーになっていて、夕暮れ時などはなかなかの景色だそうです。広島なぎさのユニークな教育の仕掛け人の一人、角島教頭先生にお聞きすると、今回の新校舎のひとつのちょっとした工夫に、生徒玄関に傘たてを普段は置かないようにしたとのことがあります。傘たてに古くて汚くなった置き傘がたくさんおいてある様子はどこでもよく見かけるものですが、広島なぎさではクラスで係りを決めて、天気予報などの情報で必要なときだけ傘たてを出すようにするそうです。置き傘の迷惑ももちろんですが、最近では局所的大雨も増えており、天候を常時意識することの大切さを知って欲しいとのことでした。今回、まさになぎさの新キャンパスに移転し、新たな教育拠点を得たことで、広島なぎさのユニークな教育がさらに広がっていくことを期待したいと思います。

PageTop