藤井聡太七冠 佐々木大地七段 徳島市で王位戦 ２人の将棋めし

「王位戦」第5局 徳島市で始まる

「王位戦」七番勝負の第5局は22日から徳島市の料亭「渭水苑」で行われ、挑戦者の佐々木七段が先に対局室に入室し、続いて藤井七冠が盤の前に座りました。

対局は午前9時に始まり、先手の藤井七冠が飛車先の歩を突くと、後手の佐々木七段は歩を動かして角道をあけて応じ、互いに駒組みを進めていました。

２人が頼んだ“将棋めし”とは？

長時間の真剣勝負が繰り広げられる対局で、棋士たちがエネルギーの補給のため対局中に食べる食事やおやつは“将棋めし”とも呼ばれ、ファンの間で注目を集めています。
日本将棋連盟によりますと、1日目の午前中のおやつに藤井七冠が選んだのは、「金魚」と名付けられた季節の和菓子で、この秋、創業１００年を迎える徳島市の和菓子店が作りました。 

店によりますと夏限定で販売している和菓子で、涼しげに泳ぐ金魚をモチーフに寒天の中に金魚をかたどったようかんを入れて、味付けには徳島県神山町産の梅のシロップを使っているということです。

一方、佐々木七段は徳島県産の梨やシャインマスカットが入ったフルーツの盛り合わせを選びました。

また昼食は２人とも鳴門鯛や阿波牛など徳島の食材が入った松花堂弁当を注文。
そして午後のおやつは、藤井七冠はロールケーキとアイスティー、佐々木七段は和菓子と抹茶を選びました。

藤井聡太七冠 徳島でタイトル防衛を決めるか

「王位戦」七番勝負は先に4勝したほうがタイトルを獲得し、ここまで藤井七冠が3勝を挙げて防衛に王手をかけています。一方、佐々木七段も先週の第4局で勝利し1勝を返しました。

藤井七冠が勝って「王位戦」4連覇で今年度3つ目のタイトル防衛を決めるか、佐々木七段が2勝目をあげて初めてのタイトル獲得に望みをつなぐか。第5局の勝敗は23日午後に決まる見通しです。