サッカー 清水エスパルスＶＳジュビロ磐田 Ｊ１自動昇格へ直接対決
- 2023年10月06日
サッカーJ2、2位のジュビロと3位のエスパルス。J1自動昇格を目指し、7日直接対決します。残り5試合。J1復帰に向けてプライドをかけたダービーマッチ。果たして勝敗の行方は？試合の見どころを取材しました。
エスパルス 勝てばJ1自動昇格圏の2位に浮上
ホームでの試合となる3位エスパルス。2位ジュビロとの勝ち点差はわずか1。勝てばJ1自動昇格圏の2位に浮上することができます。
攻撃陣はここまでチームトップの14得点を挙げているカルリーニョス・ジュニオ選手。10得点を挙げ、左足からの鋭いシュートが持ち味のチアゴ・サンタナ選手。前線でゴールを狙います。
攻撃の起点、乾選手が積極的にチャンスを作り出します。しかし、ここ2試合、リーグ屈指の攻撃力が威力を発揮できず、無得点に終わっています。
ゴールにつなげるため、いかに連係したプレーで相手の守備を切り崩すことができるか。個人技を生かしながらチーム一丸となってダービーで勝利し、J1復帰を目指します。
スタジアムと一体となって勝つ
「重要なダービーの一戦をホーム日本平で迎えられることにとても僕らは心強さを感じますし、なのでよりいっそう前向きにポジティブにスタジアムが空気をつくって一体となって戦って必ずダービーを勝ちたいと思うので応援よろしくお願いします」（山原怜音選手）
胸躍る、熱くなれるゲーム
「こんなに最高のシチュエーションはないですから、ダービーを2位・3位の昇格がかかっているラスト5試合で迎えられるという。日本で1番フットボールを愛している地域ですし、フットボールが根づいている日本を代表する地域だと思っていますから、そこのダービー、僕自身も楽しみですし、こんなに胸躍る、熱くなれるゲームは日本中を探してもないと思っていますから、思いっきり楽しみながら思いっきり最高の結果を導き出したいなと思っています」（秋葉忠宏監督）
ジュビロ 前の試合で2位浮上
一方のジュビロ。前の試合に勝利し、エスパルスと入れ代わって2位に浮上しました。ここまで若い選手を中心に戦い、リーグ3位の63得点を挙げています。リーグで2番目に失点の少ない、エスパルスの守備陣をいかに突破するかが注目されます。
チームトップの9得点を挙げているジャーメイン選手。ルーキーながらも7得点の後藤選手は前回のダービーでは先制点を挙げています。
さらにけがから復帰したキャプテンの山田選手。前の試合で16試合ぶりにゴールを決め、存在感を示しました。
必ず勝つ気持ちで
若い選手の躍動に加えてベテランが復帰したジュビロ。持ち味を発揮してJ1復帰に向けた戦いに勝利しようと意欲を見せています。
「やっと満員のアイスタでダービーができる。清水相手には（ゴールが）取れる気しかしない。期待してもらっていいですけれど、取れなかったときにたたかないでほしいです。今後上に行くか下に行くかそれを左右する試合と思うので必ず勝つという気持ちしかないです」（後藤啓介選手）
全部ピークに持っていけたら
「しっかり冷静に次のゲームの準備というところは、いっさいこれまでと変わりはない。ダービーというのは僕なんかより選手の経験のほうが高いので、僕がなにも言わなくても選手自身が高めていってくれると思いますし、その日に最高のメンタルもフィジカルも情熱みたいなものも全部ピークに持っていけたらいいなと思っています」（横内昭展監督）
ダービー 見どころは？
大切な一戦を前にジュビロでダービーを何度も経験し、日本代表としても活躍した田中誠さんに見どころを聞きました。
鍵はベテラン 乾選手
この試合、鍵を握るのは両チームのベテランの活躍だといいます。エスパルスは元日本代表の乾選手。ピッチのいたるところに顔を出してプレーするのが特徴です。
「経験値もそうですけれども選手のクオリティやっぱり高いのでいろいろなところでゲームの流れで自分が生きる場所とか味方を生かすところとか本当に熟知していると感じます」（田中誠さん）
田中さんが注目するのが乾選手のポジショニング。よりゴールに近いところでプレーすると得点につながるといいます。
「バイタルエリアとかディフェンスラインとかライン間でもらわれるとかわす能力も人を使う能力もある得点もできる能力もあるのでそこは危険な選手だと思います」
鍵はベテラン 山田選手
ジュビロは同じく元日本代表の山田選手です。けがから復帰し、前の試合の長崎戦では決勝ゴールを決めました。
「隙があったら攻撃。ディフェンスラインが下がったら引いて受けるというところがチームのアクセントになっているなと感じますね。なおかつ決めてくれるとチームは助かりますし、山田選手は頼れますよね」
今シーズン、サイドからのクロスがリーグで最も多いジュビロ。田中さんはサイド攻撃が多いからこそ、山田選手を中心に縦に出したパスからの攻撃が生きてくると分析しています。
「サイド攻撃をやるということは最終ラインを開かせるということですから。サイド攻撃をして、中を使うというところが山田選手のクオリティー高いパスが出せるので、対する清水の乾選手も出せるので、両チームのゲームを作る、決める選手が活躍するかどうかが勝敗が分かれてくるのかなと思いますね」
県民が盛り上がる
「当然、ダービーでライバル関係負けられないと思いますけど自分たちの目標J1昇格で負けられない勝ち点を落とせない一戦になる静岡県民にとってすごく盛り上がりをみせると思う」
試合は10月7日、午後2時キックオフです。NHKは総合テレビで中継します。
