「コシヒカリ発言」を謝罪
「職責を全うしたい」

静岡県の川勝知事が県内の自治体について「コシヒカリしかない」などと発言したことに対する辞職勧告決議が可決されて初めての県議会定例会が29日開会し、川勝知事は発言を改めて謝罪したうえで「今知事を辞することはできない。職責を全うしたい」と述べました。

静岡県の川勝知事は、先月の参議院静岡選挙区の補欠選挙の応援演説で、御殿場市に関して「あちらはコシヒカリしかない」などと発言しました。

この発言をめぐり、県議会は今月24日「一部地域を差別し、県民の心を傷つけた」などとして、知事に対して戦後初となる辞職勧告決議を可決しました。

その後初めてとなる県議会定例会が29日開会し、冒頭、川勝知事は「決議が可決されたことを極めて重く、真摯(しんし)に受け止めている。改めて心よりおわび申し上げます」と改めて謝罪しました。

そのうえで「辞職を勧告された身であり、あすにも進退を決する覚悟はできている」と述べました。

一方で、川勝知事は「静岡県の置かれた現状に照らせば、今、知事を辞して県民に知事選をお願いすることはできない。県民すべてのために職責を全うしたい」と述べました。