渡辺喜美元行政改革相 政界引退へ 参院選に立候補せず

行政改革担当大臣などを務めた渡辺喜美氏が、6月22日に公示される参議院選挙に立候補せず、政界を引退することを表明しました。

これは渡辺氏がみずからのフェイスブックで明らかにしました。

渡辺氏は父親で外務大臣などを務めた、渡辺美智雄衆議院議員の秘書を経て、美智雄氏が死去したあとの平成8年の衆議院選挙で、栃木3区から自民党公認で立候補して初当選し、以降、6回連続で当選しました。

平成18年には第1次安倍内閣で行政改革担当大臣に就任し、続く安倍改造内閣と福田内閣では金融担当大臣も併せて務め、公務員の天下り規制や道州制の実現に向けて取り組みました。

その後、自民党を離党し「みんなの党」を結成するなどしたあと、平成28年の参議院選挙に当時の「おおさか維新の会」から比例代表で立候補して、当選を果たしましたが、その後、除名処分を受け、無所属で活動していました。

渡辺氏はNHKの取材に対し「第3極となる政治勢力を作ろうと頑張ったが実現できなかった。今回の参議院選挙も立候補を模索したがかなわなかった」と述べました。