参議院選挙 京都選挙区
過去最多の立候補者で混戦

定員2の京都選挙区では、長く自民党と野党が1議席ずつ分け合ってきました。
今回、立候補したのは9人。
自民党は、公明党の支援を受けて、議席の維持を目指します。
一方、野党側は、立憲民主党、日本維新の会、共産党などが候補者を擁立。
前回、立憲民主党を支援した国民民主党は、今回は日本維新の会の支援にまわります。

京都選挙区に立候補したのは、届け出順に、
共産党の新人、武山彩子さん(51)。
立憲民主党の現職、福山哲郎さん(60)。
新党くにもりの新人、平井基之さん(43)。
維新政党・新風の新人、橋本久美さん(53)。
NHK党の新人、星野達也さん(33)。
参政党の新人、安達悠司さん(40)。
NHK党の新人、近江政彦さん(52)。
日本維新の会の新人で、国民民主党が推薦する楠井祐子さん(54)。
自民党の新人で、公明党が推薦する吉井章さん(55)。
以上の9人です。

立候補者の数は定員の半数が改選される形になった第2回参議院選挙以降、最多となっています。

共産党 武山彩子さん

共産党の新人の武山彩子さんは、市議会議員や子育ての経験から、物価高騰などの影響を受ける家庭への支援として、消費税の減税や教育の無償化を掲げています。

「物の値段がどんどん上がるのに賃金も年金も下がりっぱなしだ。誰もが不安なく生きられるようにするのが政治の仕事ではないか。多様な声で政治を前に進めるため、必ず国会で頑張らせていただく」

志位委員長も応援に駆けつけました。

(志位委員長)
「男女の賃金格差ゼロの日本をつくるまで頑張りたい。どうかその仕事の先頭に武山彩子さん立ってもらおうではありませんか」

立憲民主党 福山哲郎さん

立憲民主党の現職の福山哲郎さんは、党の幹事長などを歴任し、5期目を目指します。
物価高騰への対策を急ぐべきだとして、時限的な消費税の減税を訴えています。

「国民全部に物価高の打撃が大きくなろうとしている。この物価高を吸収するためには消費税を時限的に5%に下げるしかないと思っている。まっとうな、そしてぶれない強い野党が絶対に必要だ」

地元選出の泉代表も応援に入ります。

(泉代表)
「国会で、誰よりも戦うことのできる、誰に対しても堂々とものを言って、おかしいことはおかしいと言える福山哲郎さんをもう一度みんなで押し上げようではありませんか」

新党くにもり 平井基之さん

新党くにもりの新人、平井基之さんです。

「消費税をゼロにする、そして2つ目に機動的財政出動が必要だ。次元の違うものを行わなければいけない」

維新政党・新風 橋本久美さん

維新政党・新風の新人、橋本久美さんです。

「自主憲法の制定、憲法を一から作る。当たり前の政治を私たちの手に取り戻したい」

NHK党 星野達也さん

NHK党の新人、星野達也さんは、若者の政治参加を促進し、社会を活性化させたいと訴えています。

「国民目線や国民感覚を大切にしながら、明るく希望のある日本を一緒につくり上げていきたい」

参政党 安達悠司さん

参政党の新人、安達悠司さんです。

「私たちは子どもの教育、食と健康、そして国の守りを訴えている。国民と将来の国民をきちんと守っていきたい」

NHK党 近江政彦さん

NHK党の新人、近江政彦さんは、年金受給者のNHK受信料の無料化を訴えています。

「NHKの受信料問題について、年金受給者の方々を無料にする公約を掲げている。これを推し進めたい」

日本維新の会 楠井祐子さん

日本維新の会の新人、楠井祐子さんは、会社員の経験や母親の立場から、経済の格差を是正し、教育の無償化に向けて取り組むと訴えています。

「特に新型コロナで浮き彫りになった経済格差の問題や、停滞を続けている少子化対策の問題に取り組み、働く者の目線、主婦の目線、皆さんと同じ感覚を大切にして政治に持ち込み、国を変えていく」

国民民主党の推薦を受け、地元選出の前原代表代行も応援に入ります。

(前原代表代行)
「すばらしい楠井祐子さんという候補者を先頭に、力を合わせて政権に対して、選挙で皆様方がNOを突きつけなければならないのではないでしょうか」

自民党 吉井章さん

自民党の新人の吉井章さんは、元京都市議会議員で、公明党の推薦を受けています。
財政出動によって企業収益や所得を増やし、経済を成長させると訴えています。

「アフターコロナのなかで、社会経済活動を前へ進めていくと同時に、失われた経済を復活させていく。しっかりと財政出動をし、給料をあげて、そして、GDPの6割となる消費にしっかりと結びつけていく」

茂木幹事長も応援に駆けつけました。

(茂木幹事長)
「まさに、決める、進める、地域に寄り添う。自民党のシンボルともいえる候補者が吉井章だと思っています」

2議席を争う京都選挙区各候補の激しい論戦が続いています。