土用のうしを前に…名産・三河一色の“うなぎ”を焼いてみた!
- 2023年07月28日
もうすぐ“土用のうし”。全国有数のうなぎの名産地として知られる西尾市一色町は、いま出荷の最盛期を迎えています。
そこで、現場に急行!
一色ならではの“うなぎの愛され方”を、体を張って探ってきました♪
(アナウンサー:高山哲哉)
うなぎの名産地!西尾市一色町
一色には、産地直結でリーズナブルにうなぎを楽しめる専門店がいくつもあります!この時期は、美味しいうなぎを食べて元気に酷暑を乗り越えようと、多くの観光客が一色を訪れます。店に入ると、うなぎを焼き上げる香りが漂っています!
地元の旬がズラリと揃う『一色さかな広場』にも、自慢のうなぎが並んでます。そこには、白焼きにもかば焼きにもされていない、開いただけの「生のうなぎ」がたくさん!
地元の方によると、かつて一色では、うなぎがよくご近所におすそ分けされていたんだとか。「うなぎはもらうもの」という名残もあってか、今でも自宅で焼いて楽しむ人が多いそうです。
鮮魚店によると「最近は名古屋からも結構買いに来る人が多い。土用のうしの時期は、生のうなぎだけで50キロ~100キロ、200~300本も売れちゃう。特に今の時期は、皮が柔らかい“新仔(しんこ)うなぎ”だから、自分で焼いても失敗しない。間違いなく、うまい!」とのこと!
そこで!一色で「いつも自宅でうなぎを焼いて楽しんでます」という皆さんに焼き方を教わることに。
地元の方おすすめ!うなぎの焼き方とは
若手生産者でつくる一色うなぎ研究会の鈴木成人会長と、田中亮介副会長。そして、一色うなぎ漁協の鈴木健太職員です。
フライパンで焼いたり、グリルを使ったりしても良いそうですが、皆さんのオススメは?
「炭焼きでバーベキューですね。味が全然違いますよ」
ホームセンターで売っているバーベキューセットで簡単においしくうなぎは焼けるそう。
①まず、炭に火を入れて網を敷いたら、片隅にバットを置きます。
そこで、かば焼きのタレを入れ、温めておきます。
「みりんなどで調合して自分で作ってもいいんですけど、なかなか真似できないと思います。
秘密は、うなぎの骨。これで、専門店がうなぎを何度も浸した、あの味を再現してるんです」
②網に熱が通ったら、まず皮の側から焼きます。
時間はわずか20秒。火を通したら、今度はひっくり返して身の側を10秒ほど焼きます。
すると、全体をコーティングしたような見た目に。
「皮のカリっと感を作るために、皮から火を通します。最初に両面をさっと焼くと、身が崩れるのを防いで、中に美味しさを閉じ込められるんです」
炭の熱が強いところは厚い腹の部分を、熱の穏やかな所に薄い尻尾をのせると、均等に火が通るそうですよ。
③何度もひっくり返しながら、焼き色をチェック!皮の側は全体に焦げ目ついたら、身の側はホッケを焼いたような黄金色に変わってくると、白焼きの完成。
④しばらくすると脂が滴りはじめるので、そのタイミングでタレにくぐらせます。
タレは身の方を中心に浸けて、身の方を中心に網に戻して焼いて、これを3度繰り返します。
※身の方にしっかりタレを浸けて、皮よりも少し長めに焼くようにしてください!
そうするとしっかりタレがのります!
焼き上がりにかかる時間は15分~20分ほど。
しかし、手間をかけた分、見事に仕上がりました!
僕らは、このうなぎのお陰で、暑い所で長時間働いても夏バテしないんです。スタミナ満点!自宅でうなぎを焼くと、当時3歳の娘が1本まるかじりしたことも。子どもが美味しいってことは、間違いない美味しさ。ぜひ、一色でうなぎを買って、ご自宅で炭で焼いて食べて欲しいです!
初めて焼いた「生のうなぎ」。皆さんのアドバイスのお陰で、驚くほどふっくらと柔らかく、美味しく焼き上がりました!プロが焼いたうなぎも美味しいですが、酷暑が続く夏の思い出に、みなさんもチャレンジしてみてはいかがでしょう?