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【今日も完食!グルメ旅 第15回】稲塚貴一アナが食べ歩き

“おっかちゃん”直伝の味 ~ あんもちだご汁 ~
  • 2023年12月05日

稲塚貴一アナウンサーが熊本県内各地を食べ歩き、
地域や人の魅力に迫っていく「今日も完食!グルメ旅」
熊本県のソウルフード「だご汁」ですが、合志のだご汁は、ひと味違います。

今回、お料理を教えてくださる 池田 勝代(いけだ・かつよ)さん。
合志市のお料理の “おっかちゃん” !よろしくお願いします!

今回、池田さんが作ってくださるのが「あんもちだご汁」

だごの中にはさつまいものあん、さらに外の皮にも、さつまいものあんが練り込まれていて、
なんと、ダブルさつまいも構造になっているんです!

古くからさつまいもが盛んに栽培されてきた、合志市ならではの だご汁です。

池田さん

昔の 合志村からの郷土料理で、 母からずっと受け継いでいます。

調理開始!

▼材料はこちら▼

里芋・大根・にんじん・ごぼう・さつまいも・ねぎ・油あげ・みそ・小麦粉・黒砂糖

およそ10人分です

まず さつまいもを下ゆでしますが、煮崩れを防ぐ切り方があるんだそうです。

池田さん

煮崩れしないためには「うっかけ」をしないといけない。

稲塚アナ

今、どうしました?

池田さん

(包丁を)ポンとやって、ねじる。
そしたら、包丁が少ししか入っていないんですよ。

稲塚アナ

あとは割りましたね。バリっと。

包丁で切れ目を入れて割る「うっかけ」という切り方をすることで、繊維を崩さずに切ることができ、煮崩れしにくい上に、いもの味がしっかり残るんだとか。

渡辺さん

池田さんはね、さっき見たように いもを手の中に入れて切るんですよ。
怖いでしょ?

稲塚アナ

怖いものナシでいらっしゃる?

渡辺さん

いや、もう手は切れんとたい。頑丈になっとるけん。

稲塚アナ

ちょっとちょっと!「そんなことは ありません」って字幕がでています。

みなさんは決して無理せず
まな板を使うなど 安全に切ってくださいね!

さつまいもをゆでたら、ゆで汁は捨てずに とっておきます。


【あん作り】
下ゆでしたさつまいもを つぶします。
なめらかになるまで つぶすのがポイントです!

黒砂糖を加えて、火にかけます。

塩を加え、粘り気(ねばりけ)が出るまで豪快に混ぜます。

稲塚アナ

塩?

池田さん

塩を入れないと、甘みはでませんので。


【皮作り】
つぶしたさつまいもと小麦粉を、混ぜあわせます。

さつまいものゆで汁を 加減をみながら加え…

耳たぶのやわらかさになるまで 生地(きじ)をのばしていきます。


いよいよ 皮であんを包んでいきます。
このだごを作るたびに、池田さんは料理を教えてくれた母・末子さんの思い出がよみがえるといいます。

池田さん

私が 大きく長く、だんごを作っていたんですよ。あんこ入れて。
そしたら母から「見苦しか!ワニが入ってるみたい」と、いつも怒られていました。
「これはうぐいすの色だから、うぐいすの羽と口のごとしなっせ」と言われていました。

料理には人一倍こだわりをもっていた母・末子さん。
厳しくも、愛情深く、教えてくれたといいます。

母の藤木 末子(ふじき・すえこ)さん
池田さん

感謝しています。母には。
郷土料理といえば、母の教えをしっかり伝えたいと思います。

野菜に火が通ったら、みそを溶いて、最後にだごを入れます。
だごが浮いてきたら、できあがり!

いただきます!

合志市の郷土料理、あんもちだご汁。
甘いさつまいもとみそ。相性はいかが?

中のあんは、さつまいもの甘い感じ。
外もさつまいもなんだけど、みそが染みていて、甘さとみその塩気が両方きます。
おいしい!

稲塚アナ

昔、厳しく教えてくれた お母さんの味になっていますか?

池田さん

なっていますよ。まさに、“藤木末子さんの味”でございます。

地域で大切に受け継がれてきた、ふるさとの味。
みなさん、ごちそうさまでした!

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