【今日も完食!グルメ旅 第6回】稲塚貴一アナが食べ歩き
- 2023年08月21日
稲塚貴一アナウンサーが熊本県内各地を食べ歩き、
地域や人の魅力に迫っていく「今日も完食!グルメ旅」
今回は「どろりあげ」をいただきました。一体どんな料理なんでしょうか?
きょうの料理の名前「どろりあげ」?
私たちも初めて聞きました。
私も知らなかった。想像がつかない…
「どろりあげ」?
一体、どんな料理なんでしょうか?
どろりあげに欠かせないものが、ハウスの中にあるというのですが…
今回 料理を教えてくれる瀬上カチ子さん。はじめまして!
あ、もう見えた。見えてしまった!
太か〜見てください、ほら。
この凸凹の具合がまた太いし、苦いぞ!と。
どろりあげの主役は「ゴーヤー」つまり「にがごり」です。
夏場には欠かせない食材ですよね。
瀬上さんは、夫婦でカスミソウを育てている農家。
花の出荷が一段落したあと、ハウスの一角でにがごりなどの夏野菜を作っているそうです。
私沖縄にいたから、ゴーヤーチャンプルとか上手ですよ。
「どろりあげ」は知らないです。
みんなそう言われますもんね。
いつ頃からあるんですか?
もうおばあちゃんの時からずーっと作ってもらっていた。
でも若い時は食べきらなかったです。苦いから…
苦いから!げ〜、やっぱり苦いんだあ。
瀬上さんのおばあちゃんの時代から、つくられてきた「どろりあげ」
まだどんな料理か、まったく分かりませんね~
調理開始!
まずは、にがごりを半分に切って、中のワタをしっかりと取り除きます。
薄くスライスするのがポイント!
薄く切るのは、なにか理由があるんですか?
やっぱり薄い方が苦味が出ないと思います。
なすはあまり薄く切らない。煮崩れしないように。
「どろりあげ」をまだ知らないですけど、煮るんですね。
揚げないんですか? どろりあげなのに。
揚げません。練りあげます。
どんな料理なのか、ますます分からなくなってきました・・。
スライスした、にがごりとたまねぎを炒めます。
アク抜きをしたなすを加え軽く炒めたら、野菜が浸るくらい水を入れます。
さらにカボチャ、ちりめんも加えます。
ぜいたくですね〜お野菜もたっぷりですね。
栄養の源!
味付けは塩としょうゆ、そして決め手は自家製のみそ!
いよいよここから、「どろりあげ」の核心に迫ります。
小麦粉を水で溶いていくと…
ダマにならないようにここでしっかり混ぜて、鍋全体に回し入れていきます。
皆さん、もうお分かりですね。
この“どろっ”とした見た目と食感から “どろりあげ”と名付けられた料理なんです。
夏野菜がふんだんに使われ栄養価も高いため、夏バテしやすいこの時期に食べるそうです。
熊本だけでなく九州各地で親しまれ、「こかけ」や「こねり」と呼ぶ地方もあるそうです。
子どもたちにおいしい食べ物を
どろりあげを食べて、元気いっぱいの瀬上さん。
地元の小学生にみそ作りを教えたり、子ども食堂に届ける野菜をつくったり、
食に関するいろいろな取り組みを続けてきました。
その活動が認められ、昨年度、農林水産大臣賞も受賞したんですよ~。
やりがいがありますもんね。 みなさんに喜んでもらえる。
何より、子どもたちにおいしい食べ物を食べていただきたい。
のんびりしたいなとか思わないんですか?
のんびりしたいと思うときは、
バレーボールもしていますし、釣りも行きます、ロアッソ(の応援)もいきます。
ロアッソも行きますか!どの選手が好きですか?
上村周平選手♡(笑)
いただきます!
見てください、野菜の豪華フルコースみたいになっています。
まず今回の主役、どろりあげ!熱々です。いただきます。
あ!おいしい。にがごりの苦みがだいぶ程よくマイルドになっていて。
みそのうまみ、本当にお野菜ゴロゴロ入って。これは夏の食欲がない方にもいいですね。
2回食べても3回食べても、冷蔵庫に入れて冷やしても美味しい。
どろりあげは飲み物かもしれません!
瀬上さんにはもう一つ、得意料理が!
うまみがぎゅーっと詰まったにがごりの佃煮。アツアツのご飯と一緒に、いただきます!
何が入っているんですか?
ちりめんとかつおぶし。水分を入れずに酢で炊いています。
ヘルシーじゃないですか!ということは
食べれば食べるほど痩せる??
さらに、白いにがごりの酢の物や手作りのお茶まで、にがごり尽くしです。
いっぱい採れますので、料理方法を何でも考えて作っていたんでしょうね。
旬のもののエネルギーは大きいですからね。
夏場の元気の源「どろりあげ」
瀬上さん、ごちそうさまでした!