スズキ イグニスは高く評価されている?性能や魅力を徹底解説します
スズキ イグニスは、個性的なデザインが魅力のコンパクトSUVです。スズキで販売しているSUVではジムニーが高く評価されていますが、イグニスはどのように評価されているのでしょうか。
この記事では、イグニスのデザインや燃費、走行性能などの特徴から分かる評価を解説します。また、同社で販売しているクロスオーバーSUV「クロスビー」との違いも紹介しますので、どちらが自分に合っているかを明確にできるでしょう。
※目次※
・イグニスはコンパクトカーとSUVを融合させた「コンパクトクロスオーバー」
・イグニスは独自のデザインが評価され2016年度グッドデザイン賞を受賞した
・同社であるスズキのクロスオーバーSUV「クロスビー」との大きな違いは居住性
コンパクトSUVのスズキ「イグニス」
スズキのコンパクトSUVといえば、ジムニーシエラが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
ジムニーシエラは本格的なオフローダーのため、カジュアルなSUVを探している方にはクロスオーバーSUVのイグニスがおすすめです。はじめに、スズキ イグニスの概要と新車価格を紹介します。
2016年に登場したコンパクトクロスオーバー
スズキ イグニスは、コンパクトカーとSUVを融合させた新ジャンルの車として、2016年にデビューしました。「使い勝手の良いスタイリッシュなコンパクトクロスオーバー」をコンセプトとし、日常使いだけでなくアウトドアにも対応した機能と性能を持ち合わせています。
ボディサイズは、狭い道路が多い日本にマッチした全長3,700mm、全幅1,660mm~1,690mm、全高1,605mmです。最小回転半径は4.7mとなり、狭い道でも快適に運転できるでしょう。
また、SUVらしく180mmの最低地上高を確保し、アプローチアングルとデパーチャーアングル(前後バンパーとタイヤ、地面をつなぐ角度)を大きく取ることで雪道などの悪路にも対応します。前席のヒップポイントは620mmと高めに設計されており、運転席からの見晴らしも良好です。
ラインアップはハイブリッド車のみ
イグニスはガソリン車の設定がなく、全てハイブリッド車です。グレードは3種類あり、全てのグレードで2WDと4WDが選べ、メーカーオプションで全方位モニター用カメラパッケージ装着車を選択できます。2023年11月時点の新車税込み価格は、以下の通りです。
グレード名 |
2WD |
4WD |
HYBRID MF |
186万7,800円 |
200万4,200円 |
HYBRID MF 全方位モニター用カメラパッケージ装着車 |
192万2,800円 |
205万9,200円 |
HYBRID MV |
175万8,900円 |
189万5,300円 |
HYBRID MG 全方位モニター用カメラパッケージ装着車 |
181万3,900円 |
195万300円 |
HYBRID MG |
161万1,500円 |
174万7,900円 |
HYBRID MG 全方位モニター用カメラパッケージ装着車 |
167万9,700円 |
181万6,100円 |
(2023年11月時点の情報です)
スズキ イグニスのデザインは高く評価されている
イグニスは、2016年度グッドデザイン賞を受賞しています。評価されたポイントは、流行を取り入れつつも過去の車をオマージュする、過去と未来を結び付ける個性的なデザインです。
ここでは、エクステリア・インテリアのデザイン面から見る、イグニスの評価ポイントを解説します。
アクティブさのあるエクステリアデザイン
デザインのキーワードは「シンプル」「アイコニック」「スタンダード」です。SUVとしては加飾の少ないシンプルな造形ですが、フェンダーモールに立体感を出すことでアクティブさを表現しています。
また、力強くもありかわいらしさもあるヘッドライドは、まさにスズキの車といえるでしょう。ヘッドライトの下には専用のフロントバンパーがあり、スタイリッシュながらもSUVらしさを主張しています。
広々とした室内空間
コンパクトボディのイグニスですが、スズキのプラットフォーム「HEARTECT」により室内は広々としています。室内長は2,020mm(HYBRID MGは1,945mm)あり、リアシートは165mmのスライドが可能です。
また、後席のヒップポイントが前席よりも70mm高い690mmに設計されているため、見晴らしが良く開放感を味わえるでしょう。
荷室は5名乗車時でも9.5インチのゴルフバッグを1つ積載でき、リアシートを倒せば長尺物の積載も可能です。ラゲッジボードの下には、2WDが106L、4WDが36Lのサブトランクを備えています。
スズキ イグニスの性能面の評価とは?
車に乗る上では、デザインだけでなく燃費や装備などの性能面も重要です。中でも、燃費性能は維持費に大きく関係します。
また、安全性能や快適装備はドライバーだけでなく同乗者にも大切な要素です。ここでは、イグニスの燃費性能、安全装備、快適装備をそれぞれ解説します。
優れたエンジンと燃費性能
イグニスに搭載されているのは、熱効率を追求した「K12C型デュアルジェットエンジン」です。発電効率に優れたISG(モーター機能付き発電機)を組み合わせることで、高い燃費性能を実現しました。WLTCモード燃費は、2WDで19.8km/L、4WDで19.0 km/Lです。
ISGは減速時のエネルギーを2つのバッテリーに充電し、発進から加速に充電した電力でエンジンをアシストします。発進時にモーターは発電しないため、エンジン再始動の音も静かです。
運転をサポートする充実の安全装備
イグニスは、全グレードに「スズキ セーフティ サポート」が搭載されています。予防安全技術のことを指し、「デュアルカメラブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)」「車線逸脱警報機能」「誤発進抑制機能」「ふらつき警報機能」「先行車発進お知らせ機能」が含まれています。
メーカーオプションの「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」では、車の前後左右4点にカメラの付き、対応ナビゲーションを組み合わせることで「全方位モニター」の装着が可能です。
ゆとりを感じられる快適装備
イグニスの快適装備は、ドライバーだけでなく同乗者にも配慮されています。高速道路やロングドライブにおけるドライバーの負担を軽減する「クルーズコントロールシステム」や、施錠とともにドアミラーを格納できる「電動格納式ドアミラー」は、ドライバーにとって快適な装備です。
全席にはヒートシーターが採用され、ヒートダクトにより後席にまで暖かい風を届けてくれます。フロントドアガラスには「UV&IRカットガラス」となっているため、助手席に座る人も快適です。
スズキ イグニスとクロスビーの違い
スズキには、イグニスと同じコンパクトサイズのクロスオーバーSUV「クロスビー」もラインアップしています。イグニスとクロスビーにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、クロスビーの特徴と、イグニスと大きく異なる居住性の違いを解説します。
(参考:『クロスビー(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
イグニス登場の翌年にデビューしたクロスビー
クロスビーは、ハイトワゴンとSUVを組み合わせたクロスオーバーSUVで、イグニスが発売された翌年の2017年にデビューしました。
コンセプトの「一緒に毎日の楽しさを広げていきたくなる 愛すべき相棒」の通り、力強くもありながら愛らしいフォルムとフロントフェイスが大きな特徴です。
ボディサイズは全長3,760mm、全幅1,670mm、全高1,705mmとなり、全高はイグニスよりも100mm高くなります。最低地上高と最小回転半径はイグニスと変わらず、それぞれ180mmと4.7mです。
クロスビーはイグニスよりもSUVへの傾きが強いことから、内外装共にアクティブな印象を与えるデザインが採用されています。
両車の大きな違いは居住性
シンプルなインテリアが特徴のイグニスに対し、クロスビーのインテリアはアウトドアに対応した機能性の高さが特徴です。グレードにより、シートが撥水加工になり、ラゲッジボードと後席背面が防汚タイプになります。
また、最上グレードのみ上質な空間に仕上がる「ブラウンアクセントパッケージ」の選択が可能です。室内寸法は、室内長と室内高のみクロスビーがわずかに大きくなっています。それぞれの室内寸法は以下の通りです。
|
室内長(mm) |
室内幅(mm) |
室内高(mm) |
クロスビー |
2,175 |
1,355 |
1,280 |
イグニス |
1,945~2,020 |
1,365 |
1,250 |
まとめ
スズキ イグニスは、SUVの要素を取り入れつつ過去に登場したスズキ車をオマージュした独特のデザインが高く評価されています。日本の道路事情に合ったコンパクトボディに加え、アウトドアにも利用できる機能性も魅力です。
室内は広く設計されており、ドライバーだけでなく同乗者にも快適な装備を備えています。イグニスよりもアクティブなデザインを好む方は、クロスビーもおすすめです。それぞれの居住性が異なるため、比較しながらより自分に合ったモデルを選びましょう。
▼ライタープロフィール
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
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