技術コーディネーター氏名および所属
住田 弘一
((独)農業・生物系特定産業技術研究機構東北農業研究センター)
具体的な研究内容
Cd(カドミウム)を農地の土壌から除去するための経済的で環境に優しいファイトレメディエーション(植物による土壌環境浄化)技術を実用化する。
このため、Cdを高度に吸収・蓄積するカラシナ等の植物を選抜・強化しつつ、土壌から植物への移行を促進する技術等を開発し、寒冷地における技術として体系化する。また、植物に蓄積されたCdの安全な処理技術を開発する。
(コンソーシアムの構成)
- 土壌中のCdを可溶化し、植物に効率的に吸収させるための技術開発
(独)農業・生物系特定産業技術研究機構 東北農業研究センター - Cdを効率的に吸収・蓄積する植物の選抜とその栽培技術の体系化
秋田県農業試験場 - 植物体内でCdを根から地上部へ移行させるための技術開発
秋田県立大学 - カラシナ等を用いたCdを蓄積する能力の高い植物の開発
(株)植物工学研究所 - 植物体焼却処理の際にCdを全て回収し、安定化させるための技術開発
(株)新菱
予想される成果、効果
Cdを土壌から除去するための経済的で環境に優しいファイトレメディエーション技術が開発されることにより、農地のCdを除去する環境浄化植物の種子及び苗の生産事業や、Cdの農用地土壌汚染対策地域の周辺等の農地のCd浄化事業が創出される。また、米にとどまらず、水田転換畑での大豆、小麦、野菜等、消費者が求めるより安全な農作物を生産者が安心して生産できるようになることが期待される。
