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十津川の盆踊り、道具などで解説 奈良県立図書情報館で7月17日まで企画展

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「十津川の大踊」で使用される「灯籠」などを並べた企画展=奈良市大安寺西1の県立図書情報館

 奈良県の最南端、深い山間部に位置する十津川村に伝わる盆踊りをテーマにした企画展が、奈良市大安寺西1丁目の県立図書情報館で開かれている。17日まで。

 

 十津川村では毎年8月13〜15日、10集落で盆踊りが踊られ、近世から昭和初期まで各時代の流行歌が伝わる。中でも「十津川の大踊」は、戦国時代から近世初頭に広まった民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」の古い要素を残し国重要無形民俗文化財。十津川の大踊を含む24都道府県41件の風流踊は昨年11月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。

 

 企画展は図書情報館が主催、県立大学地域創造研究センターと大阪公立大学都市科学・防災研究センターが共催。県文化財保存課と県立民俗博物館が協力した。

 

 大踊に用いられる笹につるした「灯籠(とうろう)」や房を付けたバチ、村指定文化財「餅つき踊り」(平谷餅つき踊り保存会)で使用される道具などを展示。解説と写真のパネル計50点も並べ、十津川村の盆踊りの特徴や現状のほか、10集落それぞれの盆踊りを解説している。

 

 県文化財保存課の森本仙介主任主査は「10カ所で残るのは珍しく、紀伊半島を代表する盆踊り。多くの集落で20曲以上のレパートリーが伝わり貴重」。図書情報館の伊藤享子さんは「展示をご覧になり、現地にも足を運んでいただきたい」と話す。

 

 午前9時から午後8時開館。入場無料。

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