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大和古寺お参り日記【6】 - 当麻寺(下)

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鮮やかな色彩の貞享本当麻曼荼羅(当麻寺蔵)

 1250年前、巨大な曼荼羅(まんだら)を一夜にして織り上げたと伝わる中将姫は、奈良時代に貴族の娘として生まれた。4歳で実母を亡くし、姫を疎んだ継母(けいぼ)は家臣に姫の殺害を命じる。姫を救ったのは極楽浄土を思い続ける純粋な心。家臣は命を奪えず、姫は仏に救いを求めて後に同寺で出家する。

 

 伝承によると、出家して極楽浄土への思いを募らせる姫の前に阿弥陀如来と観音菩薩の化身が現れ、ハス糸で曼荼羅を織り上げ、極楽浄土の姿を示したという。当麻曼荼羅が「奇跡の曼荼羅」と呼ばれるゆえんだ。姫は29歳で阿弥陀如来の来迎を受け、極楽へ往生したとされる。

 

中将姫坐像(当麻寺蔵・室町時代)

 

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