◎感謝を胸に精進したい 長与
長崎県西彼長与町の成人式が10日、同町吉無田郷の町民文化ホールであった。2年ぶりの開催となり、晴れ着姿の新成人たちが新たな一歩を踏み出した。
新型コロナ感染防止のため、午前と午後に分けて実施。新成人442人のうち、計331人が出席した。
午前の部では、成人証書授与の後、吉田愼一町長が「誰かの心のよりどころとなるような生き方をしてほしい」と式辞。新成人を代表して、長崎大経済学部2年の山鹿真奈さんが「今までの感謝を胸に確かな歩みを重ね、恩返しできるよう精進したい」と「二十歳のことば」を述べた。
東京パラリンピック卓球男子シングルス(知的障害)5位入賞の浅野俊さん=高田中出身=も帰郷して出席。取材に「地元に帰るとモチベーションが上がる。皆さんに気合や勇気を与えられる存在になりたい」と抱負を語った。
式典は、町と県立大シーボルト校の連携事業として学生らが撮影し、ライブ配信した。
◎目標に向かい挑戦誓う 長崎・障害のある16人
心身に障害のある人たちの成人式が10日、長崎市の長崎原爆資料館ホールであり、着物やスーツ姿の新成人16人が目標に向かい挑戦することを誓った。
市心身障害者団体連合会(松村正信会長)が開き49回目。家族ら約100人が出席して門出を祝った。
松村会長はあいさつで、「山から滴り落ちる水も、続ければやがては岩に穴を開けられる」ことから「小さな努力でも根気よく続けていれば、やがて成功できる」という意味の「山溜穿石(さんりゅうせんせき)」の言葉を新成人へのメッセージとして贈った。
新成人を代表し、長崎市内のカフェで働いている田中優希乃さん(19)が「これからは大人として、今まで支えてくださった周りの皆さんのためにも頑張っていくことを誓う」と決意を述べた。
◎自覚と責任持ち駆け抜ける 壱岐
壱岐市の成人式は9日、郷ノ浦町の壱岐の島ホールであり、市内172人と市外から58人の計230人が出席して門出を祝い、大人への決意を新たにした。
新成人を代表して芦辺町の平田伶央さんと石田町の中原伊歩紀さんが白川博一市長から成人証書と記念品を授与された。
新成人誓いの言葉では、郷ノ浦町の大島大青さんが「これからの人生、多くの方々への感謝の気持ちを忘れず、大人としての自覚と責任感を持って全力で駆け抜ける」。勝本町の松永侑奈さんは「私たち新成人は多くの方に支えられてきたことに感謝し、成人としての誇りを持ち、自分たちらしく挑戦していく」と、誓った。