佐賀龍彦(LE VELVETS)と石井琢磨(ピアノ)がナビゲーターをつとめるBSフジの特別番組『近代日本画の巨匠 竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー』再放送と配信決定

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2023年10月7日(土)にスタートし11月5日(日)好評のうちに前期展示を終了した京都市美術館開館90周年記念展『竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー』。前期途中の10月21日(土)に放送されたBSフジの特別番組『近代日本画の巨匠 竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー』が、好評を受けて再放送と京都新聞TVで配信スタートすることが決定となった。再放送はBSフジで11月11日(土)の15時25分放送。配信は後期展示の初日11月7日(火)にスタートを予定している。

本番組では、昨年奇跡の活動再開を遂げ、ヴォーカルグループLE VELVETSのメンバーとしてツアー中の佐賀龍彦とYouTuberピアニストとして屈指の人気を誇りサントリーホールも完売した石井琢磨、今注目の美術好きの2人がナビゲーターをつとめる。

佐賀龍彦(LE VELVETS)

佐賀龍彦(LE VELVETS)

石井琢磨

石井琢磨

佐賀は、京都市出身で京都府の観光大使もつとめ、京都市立芸術大学の声楽科を卒業した竹内栖鳳の後輩。石井は最新アルバムの「Szene」に収録されていたクライスラーの「愛の悲しみ」が栖鳳展のテーマ曲に選ばれた縁での起用となった。クライスラーはちょうど100年前の1923年に日本をコンサートツアーで回っており、京都公演の終了後に、伴侶が声楽家でクラシック音楽にも関心が高かった竹内栖鳳の自宅を訪ね、意気投合して日付が変わった後も語り明かしたというエピソードが残る。番組の中ではそんなエピソードも披露しながら、クライスラーが栖鳳に残した箴言も紹介される。展覧会の担当学芸員である森光彦が、日本画ビギナーの石井に熱く語る栖鳳の魅力や次々と登場する圧倒的な画力に裏打ちされた絵画作品の数々に石井のため息も漏れる。そして、栖鳳が昭和に入ってから、邸宅兼アトリエとして建てて、現在はレストランとして残る「THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO」の内部も紹介。栖鳳の画室から、進取の気性に富んだ画家の息吹も感じさせてくれる。

《風竹野雀》(1934年 京都市美術館蔵)と石井琢磨

《風竹野雀》(1934年 京都市美術館蔵)と石井琢磨

竹内栖鳳は、近代京都の日本画界に最も大きな影響を与えた画家。「写生」を重要視しながら、抜群の筆力で生き生きとした作品を生み出し、圧倒的な求心力で画壇をリードして、多くの後進も育成して近代京都日本画の礎を作ったといえよう。ここまでの規模感の栖鳳展は10年ぶりで、10年前には、10万人以上の観客を呼んでいる。本展では、当館所蔵の重要文化財《絵になる最初》をはじめ、若手時代から円熟期まで、栖鳳の代表作を集めて展示している。新発見のローマの古代遺跡を描いた作品も。古い常識を破壊し、新たな地平を創生した竹内栖鳳の画業を振り返る大規模回顧展である。後期展示は11月7日(火)からスタートし、12月3日(日)まで開催。

《清閑》1935年 京都市美術館蔵

《清閑》1935年 京都市美術館蔵

《虎・獅子図》(右隻)1901年 三重県立美術館蔵 後期展示

《虎・獅子図》(右隻)1901年 三重県立美術館蔵 後期展示

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