東日本大震災・原発事故

「常磐もの」魅力発信拠点が誕生へ 福島県いわき市 鮮魚販売店「おのざき」が計画

2024/02/06 18:16

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常磐ものの魅力発信拠点を設ける小野崎さん(左)ら
常磐ものの魅力発信拠点を設ける小野崎さん(左)ら

 福島県いわき市に、県産魚介類ブランド「常磐もの」の魅力を発信する新たな拠点が誕生する。市内の鮮魚販売店「おのざき」が、鮮場やっちゃば平店を改装し、4月下旬ごろの開店を目指す。店内で常磐ものを「見る」「触る」「食べる」がテーマ。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出開始から5カ月余りが経過して応援需要が落ち着く中、一層の消費拡大と県内外からの集客を目指す。

 鮮魚売り場では本県沖で取れた魚介類を水槽に入れ、「カツオわら焼き」やマグロ解体ショーが見物できるコーナーを設ける。スタッフが客に旬の魚や料理法を伝授するほか、加工を体験できるワークショップも企画する。店内併設の「潮目食堂」は面積を広げ、常磐ものを中心にメニューを一新する。

 4代目の小野崎雄一さん(27)が中心となり、準備を進めてきた。海洋放出開始後、ふるさと納税を活用して県産水産物を応援する動きが相次いでいる。小野崎さんは「おのざきは昨年、創業100周年を迎えた。継続して常磐ものを応援してくれるファンを増やすため、地域の魚屋として新たな仕掛けをつくりたい」と夢を描く。

 クラウドファンディング(CF)で改装資金を募っている。目標は300万円。期間は4月6日まで。専用サイトのほか、鮮場やっちゃば平店でも寄付を受けつける。

専用サイトURLはこちら https://camp-fire.jp/projects/view/725173