大河ドラマ 麒麟がくる - ホームメイト

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NHK大河ドラマ第59作「麒麟がくる」(きりんがくる)は、2020年(令和2年)1月19日~2021年(令和3年)2月7日まで放映されました。戦国時代初期を舞台に、「明智光秀」(あけちみつひで)の生涯が描かれています。脚本はNHK大河ドラマ第29作「太平記」、テレビドラマ「夏目漱石の妻」など数多くの作品を手掛けた「池端俊策」(いけはたしゅんさく)さん。また「麒麟がくる」のキャストには、明智光秀役の長谷川博己(はせがわひろき)さんをはじめ、「斎藤道三」(さいとうどうさん)役の本木雅弘(もときまさひろ)さん、「織田信長」役の染谷将太(そめたにしょうた)さんなど、有名な俳優陣が名を連ねています。
大河ドラマ「麒麟がくる」のあらすじはもちろん、主要キャスト、ゆかりの地、ロケ地など基本情報についてご紹介しましょう。

「麒麟がくる」の放映時期とあらすじ

「麒麟がくる」は、「応仁の乱」後の荒廃した世を舞台に、明智光秀(あけちみつひで)の謎めいた半生にスポットを当てた物語。また明智光秀の生き様を通して、戦乱の世を生きる英傑達の運命が描かれています。

群雄割拠(ぐんゆうかっきょ:多くの英雄達が各地に勢力を張り、対立すること)のなか、明智光秀は東西の要衝と呼ばれる美濃国(みののくに:現在の岐阜県南部)にいました。この美濃という地は、周囲を尾張国(おわりのくに:現在の愛知県西部)の織田軍、駿河国(するがのくに:現在の静岡県中部)の今川軍、越前国(えちぜんのくに:現在の福井県)の朝倉軍に囲まれた危険な国。常に攻め込まれていました。

しかし、窮地のたびに、明智光秀は類まれなる知略をめぐらせ、敵を撃破。そして、勇猛果敢(ゆうもうかかん)で戦略的才能に恵まれた明智光秀の度重なる活躍ぶりは、やがて土岐家の筆頭家臣・斎藤利政(さいとうとしまさ:のちの斎藤道三[さいとうどうさん])の目に留まります。その後、斎藤家の家臣に抜擢された明智光秀は、斎藤道三を主君に戦場を駆け抜け、天下統一をめぐって多くの武将達と争うこととなるのでした。

タイトルにある「麒麟」とは、「王が仁のある政治を行うときに必ず現れると言われる聖なる獣」のこと。「麒麟がくる」の番組公式サイトには、「応仁の乱後の荒廃した世を立て直し、民を飢えや戦乱の苦しみから解放してくれるのは誰なのか、麒麟はいつ、どの英雄の頭上に現れるのか?」と記されています。

なお、脚本は大河ドラマ「太平記」で知られている池端俊策さん、語りは市川海老蔵(いちかわえびぞう)さんが担当。また「麒麟がくる」は2020年(令和2年)1月19日に第1回「光秀、西へ」が放映され、2021年(令和3年)2月7日に放映された第44回「本能寺の変」で最終回を迎えました。

「麒麟がくる」のキャスト相関図

「麒麟がくる」の主人公、「明智光秀」に関連する人物を相関図でご紹介します。

麒麟がくる_相関図

大河ドラマ「麒麟がくる」のキャスト

大河ドラマ「麒麟がくる」の主なキャストについてご紹介します。

明智光秀/十兵衛:長谷川博己さん

長谷川博己さん

長谷川博己さん

明智光秀(通称十兵衛)は、美濃の斎藤道三を主君に戦場を駆け抜け、やがて織田信長の盟友となり、数多の群雄と争った智将。日本史上屈指の大事件「本能寺の変」を起こした人物として知られています。

武士としては身分の低い美濃の牢人(ろうにん:主家を持たない武士のこと。浪人とも書く)の子として生まれました。斎藤道三に見出されてからは、斎藤家の家臣として重用されることに。明智光秀は美濃で生きることに疑いを持たず、日々をおろそかにせずに生きることを望んでいましたが、斎藤道三に「大きな世界と対峙することがお前の使命だ」と諭され、次第に考え方が変わっていきます。

そんな明智光秀を演じる長谷川博己さんは、2002年(平成14年)に「BENT」で初舞台。その後、テレビドラマ、映画に活躍の場を広げ、2010年(平成22年)には、NHKドラマ「セカンドバージン」に出演し、大ブレイクを果たします。その他にも、大河ドラマ「八重の桜」「夏目漱石の妻」など様々な作品に出演。俳優としての人気を博しています。

長谷川博己さんは「麒麟がくる」の主人公・明智光秀を演じるにあたり、「先入観を捨てて見て欲しい。作品を通してこれまでにない明智光秀の物語を楽しめて頂けたら光栄です」とコメントしました。

「麒麟がくる」主人公・明智光秀役「長谷川博己」さん「麒麟がくる」主人公・明智光秀役「長谷川博己」さん
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主役、明智光秀役を務める長谷川博己さんについてご紹介します。

煕子(ひろこ):木村文乃さん

木村文乃さん

木村文乃さん

美濃の土豪・妻木(つまぎ)氏の長女「煕子」(ひろこ)は、明智光秀の正室として知られている女性です。

戦国時代のおしどり夫婦と言われるほど、明智光秀と煕子は仲睦まじく、戦国の世で疲弊する明智光秀を懸命に支え続けました。

煕子を演じる木村文乃(きむらふみの)さんは、2006年(平成18年)に映画「アダン」で女優デビューして以来、同年11月にはNHK大河ドラマ「功名が辻」でテレビドラマ初主演を果たしました。その後もNHK連続テレビ小説「だんだん」をはじめ、「梅ちゃん先生」「聖霊の守り人」「サギデカ」など数々の作品で活躍。2018年(平成30年)の「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」では、第96回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞を受賞しました。

煕子を演じるにあたって、木村文乃さんは「熙子は目先のことに左右されず、何が大切かということをしっかり持っている人。明智光秀の隣に立つ女性として、ちゃんと隣で同じものを見られる人でいなければ、ということを意識しました」とコメントしました。

斎藤道三:本木雅弘さん

本木雅弘さん

本木雅弘さん

斎藤道三は、一介の油商人から戦国大名にまで成り上がった武将です。

美濃国を収める戦国大名・土岐頼芸(ときよりのり)の筆頭家臣でしたが、やがて土岐家を乗っ取り、美濃を掌中に収めたことから、下剋上の代名詞的な存在として知られるように。

天才的な軍事力と狡猾な政治力を持ち、金銭への執着も強く、「美濃の蝮」(みののまむし)として恐れられています。

そんな斎藤道三を演じる本木雅弘さんは、1981年(昭和56年)にテレビドラマ「2年B組仙八先生」でデビュー。1982年(昭和57年)には、アイドルグループ「シブがき隊」のメンバーとして歌手デビューも果たしました。その後もNHK大河ドラマ「太平記」「徳川慶喜」をはじめ、数々のテレビドラマに出演。

また自ら企画を持ち込み、主役を務めた「おくりびと」では、アカデミー賞外国語映画賞を受賞するなど、様々な分野で活動しています。

斎藤道三を演じるにあたっての意気込みとして、本木雅弘さんは「斎藤道三のどこか筋の通った人間味を匂わせられるようなお芝居ができれば」とコメントしました。

織田信秀(おだのぶひで):高橋克典さん

高橋克典さん

高橋克典さん

織田信長の父「織田信秀」は、尾張を代表する勢力として、織田家の基盤を築いた人物。

海運を牛耳り、豊かな経済力を背景に、美濃の斎藤道三や駿河の「今川義元」(いまがわよしもと)と争う勇猛かつ智勇に優れた武将として知られています。

織田信秀を演じる高橋克典(たかはしかつのり)さんは、1993年(平成5年)「抱きしめたい」で歌手デビュー。その後、テレビドラマ「サラリーマン金太郎」をはじめ、「特命係長 只野仁」など様々な人気作品にも俳優として出演しています。

「大河ドラマは初めて」と語る高橋克典さんは、「織田信秀の最期を演じることができて寂しいながらも、とてもうれしく光栄です」とコメントしました。

織田信長:染谷将太さん

染谷将太さん

染谷将太さん

織田信秀の嫡男・織田信長は、「天下布武」を掲げ、天下統一を目指した戦国武将です。

「うつけもの」と噂されるように数々の奇矯(ききょう:行動・思想傾向が普通とは変わって激しいこと)な振る舞いが多い反面、器の大きさや才覚があり、のちに有能な武将を次々に味方に付け、戦乱の世を駆け抜けていきます。なかでも明智光秀との出会いは、織田信長の運命を変えていくことに。

なお、「豊臣秀吉」、「徳川家康」とともに「戦国三英傑」として知られています。

織田信長を演じる染谷将太さんは、2001年(平成13年)に映画「STACY」で初出演を果たし、その後も様々な映画に出演。2011年(平成23年)には、映画「ヒミズ」の演技が注目され、最優秀新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞しました。また、NHK大河ドラマ「武蔵」「龍馬伝」「江~姫たちの戦国~」をはじめ、数多くのテレビドラマなど出演作はあとを絶たないほど、人気俳優のひとりとして活躍しています。

染谷将太さんは織田信長を演じるにあたって、「これまでの織田信長像とは全く違うと思います。[麒麟がくる]の物語の中に生きているひとりの人間として、フレッシュな気持ちでご覧頂き、これも織田信長と思って頂けると嬉しいです」と意気込みを語りました。

帰蝶(きちょう):川口春奈さん

川口春奈さん

川口春奈さん

斎藤道三の娘「帰蝶(濃姫)」は、斎藤道三が美濃を平定するための、いわば政略結婚によって、織田信長の正妻となった女性です。

明智光秀とは姻戚関係であり、幼少のころから付き合いがあるとされています。

帰蝶を演じる川口春奈(かわぐちはるな)さんは、2007年(平成19年)にモデルとしてデビューを果たし、数多くのCMやテレビ番組に出演。2009年(平成21年)には、テレビドラマ「東京DOGS」で女優としてデビューし、その後も「初恋クロニクル」「桜蘭高校ホスト部」など数多くの人気作品で活躍しています。

川口春奈さんは帰蝶を演じるにあたって、「自信と誇りをもてたと同時に、この物語の中に少しでも携わることができたことは奇跡だなと思っています」と想いを明かしました。

松永久秀(まつながひさひで):吉田鋼太郎さん

吉田鋼太郎さん

吉田鋼太郎さん

松永久秀」は、主に畿内を中心に勢力を広める「三好長慶」(みよしながよし)の重臣として知られる戦国武将。「戦国三大梟雄」(せんごくさんだいきょうゆう)のひとりです。

軍事政治両面において力を発揮し、明智光秀に大きな影響を与えました。

そんな松永久秀を演じる吉田鋼太郎(よしだこうたろう)さんは、「ハムレット」「リア王」などシェイクスピアをはじめ、ギリシア悲劇など、海外古典作品をこなせる舞台役者として知られています。また「半沢直樹」「花子とアン」など多数のテレビドラマにも出演。大河ドラマでは「徳川慶喜」「風林火山」「真田丸」に出演し、圧倒的な演技で人気を博しています。

吉田鋼太郎さんは松永久秀を演じるにあたり、「松永秀久を思い残すことなく演じることができたと思っています」と語りました。

徳川家康:風間俊介さん

風間俊介さん

風間俊介さん

徳川家康は、徳川幕府の創始者として知られている戦国武将です。

幼少期に尾張の織田家と駿河の今川家の間で人質となり、孤独な幼少時代を過ごします。1560年(永禄3年)の「桶狭間の戦い」で今川義元が討死すると、生まれ故郷の三河へ帰還。やがて三河の戦国大名として、織田信長と同盟を結びます。

なお、明智光秀とは、織田家の人質時代に遭遇。徳川家康は、明智光秀を唯一信頼できる人物として接しています。

徳川家康役の風間俊介(かざましゅんすけ)さんは、1997年(平成9年)にジャニーズ事務所に入所して以降、ジャニーズの演技派として知られています。1999年(平成11年)にテレビドラマ「3年B組金八先生 第5シリーズ」に出演し、第3回日刊スポーツドラマ・グランプリ新人賞を受賞。以降、NHK大河ドラマ「西郷どん」をはじめ、連続テレビ小説「純と愛」、テレビドラマ「監察医 朝顔」など数多くの話題作に出演しています。

徳川家康を演じるにあたり、風間俊介さんは「[松平元康](まつだいらもとやす:徳川家康の旧称)が登場するということは、歴史が大きく動く瞬間でもあります。この時代の大きくうごめく流れが変わる瞬間に、ぜひ、一緒に立ち会って頂きたいと思います」とコメントしました。

今川義元:片岡愛之助さん

片岡愛之助さん

片岡愛之助さん

今川義元は、領国経営と強大な軍事力を持つ東海最強の戦国大名。駿河のみならず、三河を支配していました。

家柄と参謀である「太原雪斎」(たいげんせっさい)の後ろ盾により、斎藤道三達も恐れをなした武将として知られています。

そんな今川義元を演じる片岡愛之助(かたおかあいのすけ)さんは、歌舞伎役者で6代目片岡愛之助。様々な舞台で活躍し、国立劇場優秀賞をはじめ、大阪舞台芸術新人賞、松尾芸能賞新人賞などを受賞しています。また2013年(平成25年)のテレビドラマ「半沢直樹」で大ブレイクし、第78回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の助演男優賞で2位に入賞しました。その後もNHK大河ドラマ「真田丸」など多くの話題作に出演しています。

片岡愛之助さんは今川義元を演じるにあたって、「この作品で今川義元は、頭も良くて強大な強さを持った、勇敢な武将として描かれています。全体的にクールな印象がありますが、そのなかに鋭さと燃えたぎるような情熱が見え隠れするように演じてきました」と語りました。

豊臣秀吉:佐々木蔵之介さん

佐々木蔵之介さん

佐々木蔵之介さん

豊臣秀吉(木下藤吉郎/羽柴秀吉)は尾張出身の農民でありながら、織田信長の家臣にまで成りあがった人物。

人懐っこい性格と自由なふるまいで、織田家中でも頭角を現していきます。明智光秀の生涯のライバル。本能寺の変で織田信長が討たれたことを知った際には、いち早く軍を返し、1582年(天正10年)の「山崎の戦い」で明智光秀を破りました。

豊臣秀吉を演じる佐々木蔵之介(ささきくらのすけ)さんは、劇団活動を経て、2000年(平成12年)にNHK連続テレビ小説「オードリー」で脚光を浴び、「白い巨塔」「間宮兄弟」など数多くの話題作に出演。またNHK大河ドラマ「風林火山」にも出演しています。

豊臣秀吉を演じるにあたって、佐々木蔵之介さんは「戦国武将と幕府と朝廷が駆け引きをしながら物語が進行していくので、とても興味深く、あらためて歴史の勉強をさせて頂いています」とコメントを寄せました。

「麒麟がくる」ゆかりの地

「麒麟がくる」には、様々なゆかりの地があります。主なゆかりの地をご紹介しましょう。

明智城址

明智城址

明智城址

明智城」(あけちじょう:岐阜県可児市)は、明智光秀の生誕地と知られる山城です。長山城、明智長山城とも呼ばれています。

1342年(康永元年)に美濃源氏の流れを汲む「土岐頼兼」(ときよりかね)が、明智と改名して明智城を築城。その後、1556年(弘治2年)に落城するまでの間、明智氏代々の居城として栄えました。

落城後に再興することはありませんでしたが、本丸跡をはじめ、「大手門」「十兵衛坂」など、「麒麟がくる」ゆかりの観光スポットが多数存在しています。また、「麒麟がくる」の放映を記念して、2020年(令和2年)6月には、本丸跡に明智光秀のブロンズ像が建立されました。

なお、明智城址は、可児市指定史跡となっており、「明智城址散策道」が整備。ハイキングコースが楽しめます。

一乗谷朝倉氏遺跡

一乗谷朝倉氏遺跡

一乗谷朝倉氏遺跡

一乗谷朝倉氏遺跡(福井県福井市)は、「一乗谷城」(いちじょうだに:福井県福井市)を中心に103年間にわたって越前を支配した朝倉氏の遺跡です。

一乗谷と城下町からなるこの遺跡は、武家屋敷をはじめ、寺院、町屋、職人屋敷など、ほぼ完全な姿で発掘され、国の重要文化財・特別史跡・特別名勝に指定されています。2019年(令和元年)5月には、日本遺跡にも認定されました。

なお、斎藤氏の内紛により、美濃にいられなくなった明智光秀は、「朝倉義景」(あさくらよしかげ)を頼って、一乗谷で10年ほど過ごしたと言われています。また室町幕府13代将軍「足利義輝」(あしかがよしてる)を殺され、幽閉されていた15代将軍「足利義昭」(あしかがよしあき)も朝倉氏を頼り、一乗谷に滞在。元服の儀も朝倉館で執り行われました。

福知山城

福知山城

福知山城

福知山城」(ふくちやまじょう:京都府福知山市)は、織田信長の命を受け、丹波国(たんばのくに:現在の京都府中部)を平定した明智光秀が1579年(天正7年)に築城した城。初代城主となった明智光秀は、城代に娘婿の明智秀満(あけちひでみつ)を置きました。

福知山城は1873年(明治6年)の廃城令にて建物の多くが解体。遺構としては、天守台と本丸の石垣が残されるのみとなりました。

その後、1986年(昭和61年)に復元された天守は、3層4階の大天守、続櫓(つづきやぐら)、小天守が連結された複合・連結式望楼型。再建にあたる費用のほとんどが、市民の寄附によって賄われました。城内は、明智光秀に関する資料をはじめ、福知山地方の歴史・文化財などを紹介。また、福知山城は1965年(昭和40年)には福知山市の史跡に、2017年(平成29年)には、公益財団法人日本城郭協会の「続日本100名城」にも選ばれました。

本能寺

本能寺 信長公廟

本能寺 信長公廟

本能寺(京都府京都市中京区)は、明智光秀が織田信長に謀反を企て、討ち取った「本能寺の変」で知られています。

往時の本能寺は、本能寺の変で焼失しましたが、織田信長の三男「織田信孝」(おだのぶたか)によって、織田信長らの燼骨(じんこつ:火葬のこと)収集の作業が行われ、事変から約1ヵ月後の1582年(天正10年)7月4日に、本能寺跡地は織田信長の墓所と定められました。

その後、本能寺は豊臣秀吉によって移転・再建。境内には、織田信孝が建立した「信長公廟」があり、織田信長が所持していた太刀が収められています。

その他にも「森蘭丸」(もりらんまる:織田信長の側近として最期まで仕えた小姓)をはじめ、本能寺の変戦死者の供養塔も存在。信長公御廟所拝殿は、本堂、表門などとともに国の登録有形文化財に指定されています。

「麒麟がくる」のロケ地

「麒麟がくる」のロケ地は東北から関東まで様々なエリアに存在。特に有名なロケ地をご紹介しましょう。

歴史公園えさし藤原の郷(ふじわらのさと)

歴史公園えさし藤原の郷

歴史公園えさし藤原の郷

歴史公園えさし藤原の郷岩手県奥州市)は、1993年(平成5年)に奥州藤原氏の興亡をテーマにしたNHK大河ドラマ「炎立つ」の撮影を機に整備された歴史テーマパーク。

約20haという広大な園内には、平安貴族の住居、武家館、政庁など大小約120棟の建物が再現されています。

様々な時代劇のロケが行われており、「麒麟がくる」のロケでは、第1回~第12回で登場しました。

また園内には、時代衣装をはじめ、鎧の着付け、弓矢など様々な体験を楽しむことが可能。その他にも「レストラン清衝」では、「藤原秀衝」(ふじわらのひでひら)、「源義経」(みなもとのよしつね)が食したとされる「平安時代食の再現」をテーマとした平安時代食、奥州名物のすいとん、前沢牛を使った郷土料理などが味わえます。

ワープステーション江戸

ワープステーション江戸(茨城県つくばみらい市)は、同市立歴史公園に隣接する時代劇映像作品等のロケ施設です。

約5.5haの広大な敷地には、時代劇用のオープンセットが数多く立ち並び、戦国時代から江戸、明治、昭和など様々な撮影に対応できます。また、景観のバリエーションは豊富で、一部の建物では室内撮影も可能です。

なお、「麒麟がくる」の撮影では、斎藤道三の居城をはじめ、城下町、戦いのシーンなどが撮影されました。

ワープステーション江戸は茨城県の観光スポットとして人気でしたが、2020年(令和2年)3月31日をもって一般公開は終了となっています。

大河ドラマ一覧年表
これまで放送された大河ドラマ、及び今後放送予定の大河ドラマを一覧で見ることができます。
刀剣ワールド財団が企画監修!『明智光秀と三英傑』を徹底解剖!
明智光秀と三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)の出生の謎や愛刀に迫った刀剣ワールド財団監修のムック本「明智光秀と三英傑」が発売!
大河ドラマの主人公一覧
1963年(昭和38年)から始まった大河ドラマの中で、主人公として描かれたの偉人とあらすじについてご紹介します。
大河ドラマの主演俳優一覧
日本のドラマシーンの金字塔とも言える大河ドラマから、これまでに主演俳優を務めた名優を一覧で紹介します。