2021年6月26日開催「Women's Well-being updates 2021」に登壇するRIKACOさんに独占インタビュー! RIKACOさんの素顔に出会えます。
飾らない自然体な魅力が多くの女性に支持されるタレントのRIKACOさん。長く活躍する一方で、プライベートでは自身のキャリアや子育て、心身の不調に悩んだこともあったといいます。
そんな悩みを解決へと導く糸口となったのは、そして、あらたな試みへと背中を押してくれたのは……。
RIKACO(りかこ)
13歳でデビューし、現在までファッションアイコンとして女性たちの支持を集める。2人の子育てをきっかけに食についての知識を深め、オーガニックアドバイザー、ビューティースーパーフードマイスターの資格を取得。アロマライフスタイリストの資格も取得し、食や香り、自然療法への造詣も深い。2020年1月より自身のYouTubeチャンネル「RIKACO LIFE」を開設し、さまざまな情報を発信。ライフスタイルブランド「LOVE GIVES LOVE」を立ち上げ、海を中心とした地球環境へ寄与するための取り組みをおこなっている。
大切なのは、人と比べず、自分の意志で選択すること
──13歳のデビューから多彩な分野で活躍をするなかで、自身のキャリアについて悩まれたことはありましたか。
もっとも悩んだのは、長男の妊娠がわかったときですね。大きな舞台の仕事が決まり、妊娠の経過を見守りながら出演するつもりでいたんです。でも具合が悪くなり、稽古後に主治医を訪ねたら「切迫流産の恐れがある」と診断されました。
桜が散り始めた季節でしたね。病院からの帰り道、万一のことを覚悟してでも仕事を続けるか、仕事を休んで安静にするか、ひとり歩きながら考えるうちに、「この命を守りたい」という気持ちが大きくなり、舞台を降板させてもらうことを決めたんです。
たくさんの方にご迷惑をおかけしてしまいました。でも誠実に向き合っていれば、仕事はいつかまたお声をかけていただけるはずと信じていました。
以来、子どもを成人させるまでは子育て優先というポリシーを貫いてきました。仕事をするのは平日17時までと決め、子どもたちを学校に送って、帰るまでには家に戻る。週末は家族で過ごす。だから、子どもたちに聞いても「寂しい思いをしたことはない」って言いますね。遊んでそうとか、ちゃんと子育てしてなさそうっていうイメージを持たれるみたいですけど、意外とまじめにやってきました(笑)。
──26年前のその決断は、間違いではなかったですか?
もちろんです。自分の命より大切なふたりの子育てに夢中になれたのは私にとって大きな財産ですし、今でも多くを学ばせてもらっています。
26年前に比べたら、育休・産休の制度を整える企業が増え、出産か仕事かという二択以外にも選択肢は増えていると思います。とはいえ、悩む女性はまだまだ多いのが現実ですよね。一方で生き方が多様化し、子どもを望まない人もいれば、望んでもできない人もいる。仕事をしたくてもできない人もいるけど、辞めたくても辞められない人もいる。正解はありません。
ですから、人と比べずに、自分の意志をしっかりと持てるような精神力を身につけることが、今の時代には必要なのかなって思いますね。
自分を客観的に見て、いいところは伸ばし、悪いところは自覚する
──ライフステージの変化にともなうからだの不調とも向き合ってきたそうですね。女性が年齢を重ねることについて、どうお考えですか?
歳を重ねることを嫌だと思ったこともないし、早く大人になりたいなんて憧れたこともないですね。目の前のことに一生懸命だったという感じかな。
ただ、次男を出産したあとの回復があまり良くなくて、とにかく気持ちが落ち込んだんですね。妊娠を機に食べ物には気をつけるようにしていたのですが、それはあくまでも子どものため。30代前半で初めて自分のからだに向き合いました。
30代後半には体調不良が続き、入院したこともありました。40歳になり、「この10年をちゃんとしないと、いい50代は迎えられない」と考え、自己流ではなくパーソナルトレーナーについて筋肉のつけ方や食事の指導を受けました。10年間まじめに取り組み、大きな筋肉もついて太りにくくなりましたし、プロポーション維持にもつながりました。
さらによかったのは、精神力が鍛えられたこと。筋トレって、けっこうつらいんですよ(笑)。これだけ頑張れたんだから、多少のことは乗り越えられるという自信ができましたね。
──失礼ながら、RIKACOさんは明るくて強くて、悩みなんて笑って吹き飛ばそうというタイプかと思っていました。
悩むことも、落ち込むこともたくさんありますよ! 私はこう見えて繊細で優しいタイプ。細かなことにも気がつきすぎてしまうので、人のアラが見えたり、気付かない人を見るとイライラしたりして疲れてしまうことも。だからこそ、そんな自分に徹底的に向き合うようにしています。
「自分は気がつきすぎてしまうタイプ」と自覚していれば、何もかも人のせいにして、イライラしたり、相手を責めたりすることもなくなります。自分の弱点を理解していれば、人から指摘されても「自分でもわかっているのにごめんね。よく言ってくれたね」と素直に感謝できるでしょう? 指摘されて腹を立てるのは、自分のことをわかっていないからだと思うんです。
自分を客観的に見て、いいところは伸ばし、悪いところは自覚する。自分にとってどんな暮らしが心地いいのかを理解する。これはぜひ早くやってみてほしいですね。自分の処方箋は早く見つけたほうがいいと思うから。
自己流には限界がある。プロの力を頼ることも大切
──心身のセルフケアも、自分を俯瞰しながら探っているのでしょうか。
健康的な毎日を送るために、とにかく大事なのは食べ物だと思っているので、オーガニックアドバイザーやビューティースーパーフードマイスターの資格を取得したときの学びと日々の実践を生かして、食事には気をつけていますね。
ただ、自己流では限界がありますし、メディアなどで紹介される食事法や健康法が自分にあうとは限りません。だから、遅延型フードアレルギーの検査を受けて自分にあわないものは摂らないようにしたり、できることはやっていますね。
気分が優れないときはアロマの力を借りることもあります。あとは眠りが浅い、呼吸が浅い、おなかが張る、むくむといったちょっとした不調を感じたら、私はすぐに鍼に行っちゃう。自分の心とからだの声に、耳を傾けていますね。この間なんて、「スマホを枕元に置いてテレビをつけたままで寝るから、自律神経がおかしくなるんだよ」って、次男にスマホを取り上げられちゃって(笑)。おかげでよく眠れましたけどね。
人に勇気や愛、楽しさを。女性たちに伝えていきたいことは
──婦人科とはどのようにつきあっていますか?
人生を歩むなかで、女性なら誰もが通るのが「更年期」です。更年期とは閉経前後の5年ずつ、計10年のことで、特有の症状が出る人もいれば出ない人もいる。症状も程度もさまざまです。
最近は落ち着いてきましたが、私は49~53歳頃までがすごくつらくて、うつっぽい症状にも悩まされました。女性のからだのことだから女医さんがいい、更年期を経験した年上の先生がいい、そう思って自分にあった病院を探し、たどりついたのが今の主治医です。
声を大にして言いたいのは、悩みをひとりで抱え込まないこと。自分で判断せずに病院へ行くこと。テレビや雑誌で紹介されていた病院でも近くの病院でもいいし、行って自分にあわなければ他の病院をあたればいい。更年期と思い込んでいたら、実は別の病気だったというケースは少なくないそうです。自分が自分を救える第一歩は検査だと思います。
──YouTubeでは、女医さんに取材をして情報を発信していますね。
更年期のことや検査の大切さを素人の私がやみくもに発信することは良くないと思っているので、主治医にお願いしてYouTubeで発信しています。
実は、YouTubeを始めようと言い出したのは長男なんです。メディアに出ている私と家での私とのギャップがありすぎるから、YouTubeで普段のお母さんをみんなに知ってほしいと強く説得されました(笑)。
ただし、自分の暮らしを見せるだけの自己満足の動画ではなく「人に勇気や愛、楽しさを感じてもらえることがお母さんの役目」と言われまして。更年期で私がつらかったことも知ってるし、「同世代の女性はみんな悩んでると思うよ」と、一緒に主治医のところへ行って、構成を考え、動画を撮ってくれました。
また、2020年に「LOVE GIVES LOVE」というライフスタイルブランドを立ち上げたのですが、ブランドコンセプトは次男の一言がきっかけで生まれました。「プライベートも仕事も安定して、ある程度の年齢になったんだから、始めるなら、将来的には社会に対してドネーションができるようなブランドにしないと意味がない」と。
ふたりとも、なかなか頼もしいでしょう! はじめに、人生の大きな転機が妊娠・出産にあったとお話ししましたが、ふたりの息子がそれぞれの立ち位置で私の人生を支えてくれて感謝しかないですね。あのときの決断は間違っていなかったと思えますし、間違いだったと思いたくないという気持ちも人生の原動力になったかもしれません。
人生の岐路に立ったとき、取捨選択を強いられることもありますが、捨てるものは何もない。人生はあきらめることなく自分らしくデザインできると、皆さんにお伝えしたいですね。
自分を飾ることのない、正直なRIKACOさんの言葉の数々。この話の続きを、ぜひ本人の声で聴いてみませんか?
2021年6月26日開催の「Women's Well-being updates 2021」にRIKACOさんの登壇が決定。RIKACO流「WELLなキャリアとライフスタイルの作り方」と題したスペシャルトークでは、MASHING UP編集長の遠藤祐子をモデレーターに、ふたりの息子さんがきっかけとなった活動の詳細や、食などの身近なことで実現できるサステナブルな取り組み、これからの人生などについて語っていただきます。
RIKACOさんのこれまでの経験、そしてこれからのビジョンを通じて、輝いて人生を歩むためのヒントを探ってみてはいかがでしょうか。
Women's Well-being Updates 2021
会期:2021年6月26日(土)12:30〜20:00(予定)
開催方式:オンライン開催、YouTubeでの配信を予定(無料)
※イベント前日までにイベント視聴のためのURLをお送り致します。
チケットサイト:https://mu-WWU2021.peatix.com
主催:MASHING UP実行委員会(株式会社メディアジーン、mash-inc. )
特集サイト:https://www.mashingup.jp/feature/womens-well-being-updates2021/
お問い合わせ:MASHING UP運営事務局 https://www.mashingup.jp/contact/
b8ta Tokyo – Yurakuchoと連動したイベントも実施予定!
東京・有楽町にある体験型ストア「b8ta(ベータ)」では、2021年6月21日(月)〜27日(日)に「Women’s Well-being Updates 2021」連動イベントを開催します。オンラインで開催される今回のカンファレンスですが、B8taではその世界観をオフラインで楽しめるさまざまな仕掛けが! お近くの方はぜひお立ち寄りください。
b8ta Tokyo – Yurakucho( https://b8ta.jp/ )
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル1階
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