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2007年01月12日

●如、らしさ

ハーモニー 1.jpg

明日から売り出し。
しかし、夜、青果業の交礼会。
役をやっているので、出席せねばならない。
知事や市長の挨拶が続く。

便りの印刷が気が気でないが、
今回は珍しくも2日前に、しかも
6文も書き上げたので、
後は島田編集長に任せることにした。

終わってやれやれと、誰よりも
そそくさと、帰り支度すると、
有機野菜の仲買さん米内社長に
つかまってしまった。
「用事があるので」と、断っても強引に、
「いや行こう」と、とある所に連れて行かれた。

しばし、観念して、少し付き合うことになった。
こういう時、最近は余り自分を入れないで、従うことにしている。
後に、意味があり、気付きがあることが多くなって来ているからだ。

そこは、ススキノの「はーもにー」というミュージックパブ。
生演奏を聞かせるという。
オーナーは、岩崎和子さん。
NHKのど自慢北海道放送専属ピアノ伴奏者を
勤めていらして、腕は確かだった。

そのうち、恰幅の良い黒人歌手が突如現れた。
こんな所に、と驚く。
何せ、斜陽のススキノに立錐の余地もないほど客で溢れている。
聞くに、道内各地から彼の歌を聴きに来ていると言う。
名はBilly King ビリーキング。

歌い出したその声、その歌には、皆圧倒された。
まさに、ネイテブのソウル、魂そのものなのだ。
これは、国を越えて、感動している。
腹に響き、体に響く。

これは、いくら真似ても
到底叶わないな、
これは、本物だ!!と観念した。

演歌を外人がいくら上手く歌っても、
それを聞いて心の底におとす事が出来るかなー、
と思うのと同じように
ネイテブが、日本人の歌うソウルなどに
心底感動するのだろうか、
と考えてみた。

その時、
如ということを思った。
如来の「来たる如く」の如である。
そのものの如し。
如(ら)しい。如(ら)しさ。
竹は竹らしいがゆえに竹となり、
松は松らしいがゆえに松となる。

これは、ナショナリズムではないが、
日本人は、日本人らしい
自分には、自分らしい
歌があるのだろうか、
とふと思った。
これは歌ばかりではない、
生き方そのものが、
日本人らしく、
自分らしい、それが。


その朝、帯広の山田さんから、
電話で新年の挨拶があった。
正月にTV放映された林英哲さんの
太鼓にしびれた、という云々。
あれは、子宮の音、赤ん坊が聞く
母の鼓動だ、というのだ。
それを知るのは、
先ず女性だ、と誇っていた。

そういえば、あのビリーの声も
太鼓のようだったなー。
腹の底に響く音、
そんな太い生き方がしたい、
と、念願してみた。


ハーモニー 2.jpg


 ビリーキングは、米国オハイオ州シンシナティ出身。七歳でステージに立って以来、地元をはじめフロリダ、ジョージア、テキサスといったアメリカ南部で活動。一九八九年の来日から活動の場を日本に移し、現在は札幌を中心にショーを開く。ゴスペル、ソウル、スタンダードジャズを中心にディスコミュージックなど幅広いジャンルを歌う。

コメント

花はことに、如をこの世に具現していると思います。それで、16日(火)フラワーサークル「karin」のワークショップをご案内します。
今月のテーマは水仙をワイヤリングでどうまとめるか。詳しくは、
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/event.html
さらに詳しくは、
http://www.harufds.com/にアクセスしてください。

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