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関東農政局

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山梨県内で新規就農した農業者

佐野剛

お名前

佐野剛(さのつよし)さん(アサヒファーム)

就農した年月

2021年9月

お住まい

南巨摩郡南部町

栽培作物

トマト(桃太郎、フルティカ)

就農したきっかけ

県外の自動車メーカーでエンジニアとして勤務していたが、東北への転勤話を機に、Uターンして農業で起業することを決意した。脱サラしトマト栽培を始めた自動車メーカー時代の先輩の助言などで関心のあったトマト栽培で就農。

就農して良かった点

時間に縛られないこと。時間の使い方の自由度が上がった。

就農して苦労している点

コナジラミなど病虫害の発生はいくら注意していても防げない面がある。病虫害の適切な防除には神経を使う。

技術習得のため学んだ機関や学校等

研修先1:井出トマト農園(藤沢市)の静岡県朝霧高原ほ場(コンピュータで環境制御された高性能ハウス栽培で一年間研修)
研修先2:マルファーム(南部町)(町役場からの紹介でアイメック農法による高糖度トマト栽培を一年間研修)

公的支援制度(国の支援制度や資金制度等)の支援状況

農業次世代人材投資事業(経営開始型)を活用している。
施設整備のために多額(ハウス建設に4,000万円)の費用が必要となり、政策金融公庫から融資を受けた。南部町役場の担当者に相談したところ、「施設整備費2分の1の支援事業はあるが、高額であり新たに事業を始める認定新規就農者を支援する金額ではない。」とのことで支援してもらえなかった。経営発展支援事業は承知しているが、認定新規就農者であっても、高額となる施設園芸への初期投資を支援してもらえる事業内容となるようお願いしたい。

生産、経営、販路等に関する課題

実家には畑があったが、点在しているため、ハウスを整備するまとまった農地の確保には苦労した。近所の人でも農地の貸借契約は簡単ではない。
施設園芸を行うためには、初期投資に多額の費用が必要。環境制御をコンピュータで行う高性能ハウスの建設に4,000万円が必要となった。
販路は農総研、道の駅、直売など。農総研の手数料は40%かかる。インターネット販売は包装等の手間や資材がかかるため行っていない。
燃料の高騰は大きな課題。燃料コストは昨年の倍になった。国の支援は協議会などのグループを作る必要があるが、近隣で施設園芸に取り組んでいる仲間がいない。

特徴ある経営

前職のエンジニア時代の経験から、トマト栽培は農業ではなく、最先端の工業との位置づけで生産を実施している。生産環境等のデータによって栽培を定量的に管理することで、安定して収量が確保でき、その結果、安定して収入を得ることができる。

将来の目標

トマト栽培での農業所得1,000万円を目指している。
近い将来、栽培面積を現在の倍、20アールまで拡大したい。
40歳で就農しても70歳まで働くことができ、年間1,000万円の収入が得られるトマト栽培のシステムを確立し、広く、農業に携わる人に伝えたい。

これから就農する方々へ一言!

就農に当たっては、栽培技術ばかりでなく販売先の確保も大切。70歳まで働くことができ、年間1,000万円の所得が得られる栽培システムを確立するので、一緒に頑張ろう。是非、農業に取り組んでもらいたい。

佐野剛(さのつよし)さん(アサヒファーム)

お問合せ先

関東農政局山梨県拠点

所在地:山梨県甲府市丸の内1-1-18(甲府合同庁舎) 地図
電話番号:055-254-6055
FAX番号:055-254-6008