私はニシキゴイ。おさかなくんとみんなにクイズを出すよ、よろしくね！
それじゃあ、まずは初はじめにニシキゴイらしい問題もんだいから出そう。
ニシキゴイは漢字かんじで「錦鯉」と書くんだ。
錦にしきというのは美しい色で飾かざられた絹織物きぬおりものなんだよ。
では、第1問「ニシキゴイの特徴的とくちょうてきなもようはどうやってできたのでしょうか」

ちょっとちがうかな～。
答えは「食事しょくじや遺伝いでん」
ニシキゴイはマゴイにもようがついたものなんだ。
赤い色ができるような食事しょくじや、たまたま生まれた色が遺伝いでんによって引き継がれて、
さまざまな色のもようを持ったコイができるんだ。
このように、同じ種でも特徴とくちょうが違ちがう集団しゅうだんは「品種ひんしゅ」とよばれているよ。

ニシキゴイは「観賞魚かんしょうぎょ」といって泳およぐ姿すがたを観みて楽しむ魚なんだ。
みんなも庭園ていえんの池の中で泳およいでいるのを観みたこともあるんじゃないかな。
次のクイズは、その時のことを思い出せば答えがわかるかも。
では、第2問「ニシキゴイはどれくらい大きくなるか」

正解せいかい！ニシキゴイは約80cmぐらいまで大きくなるよ。
でも、大きいものだと1mよりも大きく成長せいちょうするんだ！
寿命じゅみょうは20～30年、だけど、200年も生きている緋鯉ひごい（赤い色のマゴイ）がいたという記録もあるんだよ。
ニシキゴイは、小さい水槽すいそうでも飼うことができるから、興味きょうみがあるなら飼育しいくしてみてね！

では、ニシキゴイの「品種ひんしゅ」についてのクイズを出そう！
ニシキゴイの品種ひんしゅは細かく分けると100種類しゅるい以上あるんだ。
全身が金色に輝く「山吹黄金やまぶきおうごん」、
白地に濃い黒色を持つ「九紋竜くもんりゅう」、
うろこだけが光る「金銀鱗きんぎんりん」などなど、
今も新しい品種ひんしゅができているよ。
そのうち代表的だいひょうてきな品種ひんしゅのクイズ！
第3問「ニシキゴイの品種ひんしゅの一つ
「大正三色たいしょうさんしょく」は次のうちどれ？」
※「たいしょうさんけ」とも読みます

A
B
C
出典：一般社団法人
全日本錦鯉振興会

おしい！正解せいかいはAが「大正三色たいしょうさんしょく」なんだ。
Bは「昭和三色しょうわさんしょく」、Cは「紅白こうはく」という品種ひんしゅだよ。
「大正三色たいしょうさんしょく」は白地に黒と赤のもようがついた品種ひんしゅ、
「昭和三色しょうわさんしょく」は黒地に白と赤のもようがついた品種
ひんしゅ
「紅白こうはく」は白地に緋盤ひばんとよばれる赤いもようがついた品種ひんしゅなんだ。

一部の品種は「JAS」（日本農林規格にほんのうりんきかく）を参考さんこうに判断はんだんすることができるよ。
もようやウロコの特徴とくちょうから、どの品種ひんしゅなのか定義ていぎされているんだ。
令和4年の2月には用語ようごとして21種類しゅるいの品種ひんしゅがJASに定義ていぎされていて、
今後も増えていく予定なんだ。

ニシキゴイの品種ひんしゅについてわかったかな？
これで、ニシキゴイを見つけた時にどんな品種ひんしゅなのかわかるかも！
でも、100種類しゅるい以上の品種ひんしゅができるほど長い間育てられてきたニシキゴイは
いったいどこから来たか、わかるかい？
というわけで、第4問「ニシキゴイはどこで生まれたのでしょうか」

正解！ニシキゴイが生まれたのは新潟にいがた県小千谷おぢゃ市・長岡ながおか市といわれているよ。
現在、新潟にいがた県は日本でニシキゴイを一番たくさん養殖ようしょくしている県なんだ。

令和3年には日本で約257万尾びのニシキゴイが生産されて、
日本の庭園ていえんなどに移されるだけでなく、
アジア、アメリカ、ヨーロッパのような、
海外かいがいへ輸出ゆしゅつもされるんだ。
遠いところだと日本から14,000kmも離れた
南アフリカまで輸出ゆしゅつされたこともあるんだ。
ニシキゴイは英語圏えいごけんでも「Nishikigoi」と呼ばれて、海外で親しまれているよ。

どういたしまして。みんなもニシキゴイや他の観賞魚かんしょうぎょを見かけたら、
何歳なのか、どんな品種ひんしゅなのか、どこからやってきたのか……いろいろ考えてみてね！