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#04

ライバー

七瀬亜希

ファンバッジ連続1位になれたのは

活動の「軸」をブラさなかったからー。

ライバー 七瀬亜希さんインタビュー

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IRIAMに2020年6月から導入された「ファンバッジ」。ファンの数を可視化するこのシステムが入ってから、なんと「2ヶ月連続ファンバッジ数1位」をとったライバーさんがいます。

今回の『IRIAM STORY』では、そんなトップライバーのひとりーー七瀬亜希さんに、人気の秘訣を聞いてみました。

終始ゆるふわとした口調で語られたのは、意外にも「ライバーとしての哲学」のような力強い言葉たち。「有名になることに興味がない」という七瀬さんならではの、ファンの増やし方とはーー?
 

「私、有名になることに興味がないんです」

 

ー七瀬さんは2ヶ月連続ファンバッジランキング堂々1位を獲得するなど、IRIAMのトップライバーの一人だと思います。今日はズバリ、その人気の秘密を聞いていきたいと思います!

そんなそんな……私なんかの話でよければぜひ!

ーそもそも七瀬さんは、どうしてIRIAMで配信しようと思ったんでしょうか?

もともと私は、IRIAMが大好きな一人のリスナーでした。当時、先輩ライバーさんを見ていると、枠ごとの「色」があるのが素敵だなと思っていて。癒される枠もあれば、ゲラゲラ笑えるような枠もあって、本当に十人十色だなあと。

そんなふうに、一人のライバーさんがリスナーさんと一緒に「自分たちの色の世界」を作りあげていることに感動したんです。それで「自分もその世界を作る側になりたいな!」と思ったのが1つ目の理由ですね。

そしてもう一つは、ライバーとして「誰かの助け」になりたかったから。あるとき、リスナーさんの悩みを聞くことを通じて、その人の心の負担を減らしているライバーさんを見つけたんです。顔も本名も知らない全く赤の他人なのに、すごく素敵なことだなと思いました。私もそんなふうに、自分の存在が誰かの助けになれるようなライバーになれたらいいなと思ったんです。

ーリスナーの一人として、「IRIAMのライバー」に憧れたということでしょうか?

そうなんです。だから、私が最初に参加したイベントは「IRIAMの公式サイトの動画に載れる」というものだったんですが、これも「露出を増やして有名になりたい」みたいな動機は一切ありませんでした。それよりも、「あの憧れのIRIAMの看板になれる!」と思って参加したんですよね。なので、2位をいただけたときはとっても感慨深かったですね。「私、IRIAMの看板ライバーになっちまった〜!」と。それくらい、昔からIRIAMが好きでした(笑)。

 

当時のIRIAM広告イベントで制作された動画。

七瀬さんは冒頭にて出演。IRIAM公式HPのトップにも掲載されていた。

ー七瀬さんは間違いなくIRIAMのトップライバーの一人だと思うんですが、「有名になりたい」みたいなモチベーションがないのには驚きました。

私、「VTuberになって有名になりたい!」みたいなことにあまり興味がないんです。私たちはいわゆる「VTuber」ではなく、「ライバー」です。色んな考えがあると思いますが、私自身はその2つは違う魅力があるものなのかなと感じています。私の思う「ライバー」は、まず目の前にいるリスナーさんをどう楽しませるかとか、どんな関係性を築いていくかに全力を尽くす人だと思うんです。

ーふむふむ。

私自身も、常にそのことに全力を注いできました。だからか、気づけば他のライバーさんと深く絡むこともできてなくて、ライバー友達とかも少ない方だと思います(笑)。でも、「時間があったら少しでも配信したり、Twitterのリプライを一つでも多く返したい!」って思うんですよね。

ー七瀬さんのライバーとしての「哲学」のようなものを感じます。そこまでしてリスナーさんと向き合えるのは、一体なぜなのでしょうか?

私は活動開始当初から、自分の活動の目的となる「軸」を決めてて、ブラしたことがないんです。

それは2つあって、「リスナーさん一人一人と仲良くしていく」ということと「自分が少しでも誰かの日常のプラスになりたい」ということ。この2つ目の方は、例えば七瀬亜希と接することでトキメキを感じてもらったり、お仕事がんばろうとする活力になったり、癒されたりといったことですね。この2つの目的は、絶対に変えることがありません。きっとそれが、私の一番強いところだと思います。

だから私、他のライバーさんが人気になったりしても、全く焦らないし気にならないんですよね。なぜならそれらは、私の活動の軸とは異なるものなので。だから配信はいっつも楽しいし、今に至るまで、マイナスな感情になったことは一回もないですね。まあ、本当におしゃべり好きな性格なのもありますが(笑)。

七瀬さんがこれまでにイベントで獲得した衣装の一部をご紹介

「誰かがTwitterに2,3日いないだけで気付いたりもします(笑)」
 

ーでも、そういう軸があるからこそ、ファンバッジが119人のトップライバーにまでのぼりつめたのかなと思いました。ちなみに、この119人のことって、どれくらい知っているんでしょうか?

(リストを見ながら)うーん、「いつも仲いい人だなー」って感じがしますね。ちょうど、私のTwitterのリストや、discordの交流サーバーが200人くらいなんですが、そのメンバーはほぼ見知った仲ですね。

ーほぼ全員わかるってすごいですね。それだけファンを増やすコツとかってありますか?

私、心の距離を縮めていく過程ってリアルもネットも一緒だと思っていて、それは「相手のことを深く知って、自分のことも深く知ってもらう」ということに尽きるんじゃないかなと思います。私自身、リスナーさんがどういう生活をしてて、どういう考えを持った人なのかにすっごく興味があって、日々Twitterのリストを監視しています(笑)。ちゃんと一人一人と仲を深めたいので、Twitterやdiscord、凸待ち配信などはよくやっているかもしれません。

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七瀬さんの誕生日にファンから贈られた寄せ書き。

暖かいメッセージが、所狭しと並んでいる。

ーちょっとこれを読んでいるライバーさんに向けて、具体的にどうファンを増やしているのかを詳しく教えて下さると…!

そうですねえ。えっと、例えば初見の人が30分くらい滞在してくれて、その後にTwitterをフォローしてくれたとするじゃないですか。そしたら「なないろ組として迎え入れる準備をするぞ〜!!」って思うわけですよ(笑)。

ーな、なるほど?

で、その人がツイートとかしたら、絡みにいったりとかして、本当にちょっとずつ仲良くなっていくんです。久々に浮上したリスナーさんには、「久しぶり〜」ってリプしたり、「最近この人と絡んでないな〜」って思ったら、その人のTwitterに飛んで「よっ! 元気ー?」っていきなりリプしたりしてます。

「忙しくて配信行けてないんだよ〜」みたいに返事がきたら「やっぱそうだよねー! その分Twitterで絡もうよ!」みたいな感じで喋ったりとか。あとは、配信1,2ヶ月来てなくて気まずくなっちゃったみたいな人にも、「全然いいんだよ〜いつでもおいで〜」って言うと、その次の日とか来てくれたりとかしますね。


 

ー119人いるのに、リスナーさんひとりひとりの些細なことでも気づくんですね。

ええ、誰かがTwitterに2,3日いないだけで気付いたりもします(笑)。それで「どうした?」ってリプ送ったりとかしますね。そんなふうに一人一人とネット友達のような距離感で仲を深めてきただけなんですよ。あとは私、写真を見たらどのリスナーの手かを当てられます(笑)。

ーえっと、「手」ですか?


そう。私、手フェチなんですよ。それである時「リスナーさんに自分の手の写真を撮ってもらって、それを私が評論する」という企画をしたことがあって。70枚くらいの手が集まったんですが、それに「知性的で賞」とか「頭なでなでされたいで賞」とかの賞をつけながら、「この血管が良くて〜」みたいなコメントをした動画をプレゼントしたんですよね。だから、顔は見たことなくても、手は知ってます。

ーすごい企画ですね(笑)。リスナーさんとの距離の近さが伺えます。

私の配信って、リスナーさんには「放課後に仲良いメンツでだべってる感じ」ってよく言われるんですが、実際そんな距離感で、他愛もない話を馬鹿言いあいながらしゃべりあってる感じなんですよね。そのコミュニティの輪が、1年かけてちょっとずつ大きくなってきた感じです。

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ちなみに、なないろ組(七瀬さんのファンコミュニティの愛称)では、毎日深夜の2時に「#虹やんけ」と投稿するのが習慣となっている。最近は、2時00分ピッタリの中でも、最速と最遅を誰が取れるかを競う遊びも生まれているとのこと。

「一番大事なのは、どういう色の枠をつくりたいか」
 

ー長い時間をかけて一人ずつコツコツとファンを増やすといっても、それが一番難しいことだとも思います。長続きの秘訣はなんでしょう?

うーん、私は逆に引退する理由が見つからないんですよね(笑)。これまで積み上げてきたリスナーさんとの絆をなしにしてさよならなんて、私が絶対にいやですもん! やっぱり私の活動の目的が「仲良くなる」と「誰かのプラスの存在になる」なので、引退はそれに反するし、終わりなき旅なんですよね。

ーあくまで活動の軸がベースにあると。むしろ、モチベーションを保つ秘訣はなんでしょう?

「自分が無理をしないこと」ですね。リスナーさんを楽しませることを優先させすぎて、自分を犠牲にして「接客」みたいになっちゃうと疲れちゃう。だから私は、自分が楽しむことをものすごく大切にしています。

実際、私自身がファンの存在にいつも救われています。例えば、「疲れたー」ってつぶやくと、「大丈夫?」「頑張って!」みたいなあったかいリプライをワーってもらえて、すごく元気づけられるんですよ。この間とか、「めちゃ辛かった資格試験に受かった!」みたいなツイートしたら、100以上のいいねとかついてリプも70件とかもらえたんです。「イベントのときより多くね?」と思ったりもしたんですけど(笑)。
 

ーある意味、「誰かのプラスになる」という活動の目的が、「自分」に対して返ってきているんですね。

本当にそう思います。ちなみに、これはあくまで私個人の考えなので変に誤解しないでほしいのですが、私は「リスナーがライバーを選ぶのと同じようにライバーもリスナーを選んでいくべきだ」と思っています。

例えば、私の枠では、自分語りとかをし始める人がいたら「その話、あとでTwitterで送って!」って、わりとストレートに言っちゃうんです。たまにリスナーさんとガチで喧嘩することもあるんですけど、互いの価値観をぶつけあった結果、仲が深まるか自然に立ち去るかのどちらかになるんですよね。

ーなんと……喧嘩とかもするんですね。

はい。それって一見ネガティブなことに見えるんですが、一番大事なのは「自分がどういう色の枠を作りたいか」だと思うんです。だから、自分の枠に合わない人がいるのは当たり前。むしろIRIAMの良さって、色んな色の枠のライバーさんがいるところなので、一人のライバーが八方美人である必要はないんですよ。

だから、私のファンバッジを持ってる119人は、私の枠の色が好きで残ってくれている、いわば選ばれしリスナーたちってわけです(笑)。その結果、枠全体のノリや空気感を大事にしている、ストレートにものを言うリスナーさんばかり。ライバーがはっきり自分の色を出してると、そのライバーに似たリスナーが集まる気がしています(笑)。

ーそんな関係を築けているのは素敵ですね。

そうですね。ファンの存在は私にとって、日常そのものであり宝物です。

ファンコミュニティである「なないろ組」によるオリジナルグッズも…!

「IRIAMの良さをもっと知ってもらいたい」
 

ー最後に、このインタビューを読んでいる後輩ライバーさんになにかアドバイスはありますか?

「自分の活動で何を一番やりたいのか」の軸を決めるのが一番大事なことかなと思います。私はそれを「目の前のリスナーさんと仲良くなること」にしたから、今の自分があるんだと思います。

そして一度決めたなら、それ以外のことを考えないこと。他のライバーさんと比較したりせず、自分の軸をブラさずマイペースにやっていけばいいと思います。

……もし何が自分の軸なのかがわからなかったら、七瀬でよければ相談にのりますよ!

ーそれはありがたい話ですね。みなさんぜひ相談してみてください! 七瀬さん自身は、今後どうなっていきたいですか?

自分の軸をブラさずに目の前のリスナーさんと仲良くしていくことを続けるのみ、です。あ……ただ、最近は自分を通じてIRIAMを知ったり好きになってくれる人が増えたらいいなーと思っています。

私はIRIAMが大好きなので、もっと魅力的なライバーさんが増えてほしいし、それで色んな色のコミュニティが生まれてほしい。その協力ができたら嬉しいなって思うんです。IRIAMの輪はこれからどんどん広がっていくと思うんですけれど、そのライバーの一人として、少しでもIRIAMの魅力を広められたらと思っています。なのでIRIAMの今後にもとっても期待しています!

ー今日はありがとうございました!
 

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​七瀬亜希

​ライバー

Twitter: twitter.com/NanaseAkiriam

前回のインタビュー

「IRIAMは自分が生きる

もう1つの世界を作れる、

かけがえのない場所です。」

ライバー

鈴村たま

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