「リラックスタイムは自分の権利」だと捉えて優先している人もいれば、「仕事をある程度たくさんこなしたり、タスクが完了したときだけのご褒美」と考える人もいます。
しかし、多くの人が見落としているのは、リラックスはスキルの1つである点。
そして、リラックスすることがスキルであるならば、ほかのスキルと同様に、学んで定期的に実践すべきです。リラックスに関する認識を捉え直すために、考慮すべき点を解説します。
リラックスをスキルとしてアプローチする方法
仕事と家庭両方において生産性がますます重要になった現在、仕事をしていない時間は非生産的な時間と見なされ、怠惰や贅沢だと考えられがちです。
その一方で、燃え尽き症候群とその予防策についての議論は尽きることがありません。
たとえ仕事で燃え尽きないために休息が必要だとしても、いつも多忙な状態にある人が、一瞬でリラックス状態に切り替えて充電をはじめるのは難しいでしょう。
先日、ニューヨーク・タイムズのコラムニスト、Farhad Manjoo氏が意見記事で次のように主張しました。
リラックスというのは、文字通り、意図的かつ物理的に筋肉をリラックスさせることであり、学習と実践の両方が必要なスキルです。
彼の洞察の多くは、リラックスに関する広い概念にも当てはまります。Manjoo氏はさらに次のように述べています。
私はリラックスをスキルと考えるようになりました。
リラックスすればするほど、体のどの箇所に緊張する傾向があるのか、その筋緊張がどのように感じられるのか、気持ちをさっと切り替えるときにどのように筋緊張を緩めるかをもっと学ぶことができます。
リラックススキルを学んで実践する方法
Manjoo氏が語った筋緊張を緩めるエクササイズや、仕事モードから抜け出すトレーニングなど、リラックスに関する効率的な学び方や実践方法には以下があります。
- 漸進的筋弛緩法: Manjoo氏がニューヨーク・タイムズ紙の記事の後半で説明しているほかにも、ミシガン大学、メイヨークリニック、トレド大学のサイトでも解説されています。
- リラックスを目標にする:仕事に夢中になっている脳をリラックスさせるための戦略です。
- リラックスタイムを構造化する:リラックスタイムを「計画する」とは言わないことに注意しましょう。大きな違いがあります。
最後に、チャールストンサザン大学のこのリソースには、リラックスそのものだけではなく、心身がリラックスできる状態になるよう促すほかの方法も示されています。
――2023年4月1日の記事を再編集のうえ、再掲しています。
訳:ぬえよしこ
Source: The New York Times, University of Michigan Health, Mayo Clinic, University of Toledo, Charleston Southern University