名所江戸百景 両国花火(めいしょえどひゃっけい りょうごくはなび)
歌川広重(うたがわひろしげ)(初代)画 安政5年(1858)刊 東京誌料 0421-C91

 両国の花火を描いた有名な作品です。今でも隅田川の花火大会は多くの人に楽しまれていますが、江戸の人々も夜空に浮かび上がる光の芸術を心待ちにしていました。絵には「ポカ物」と呼ばれる花火の大輪が描かれていますが、江戸時代は花火の技術が発展した時代でもあり、江戸だけでなく、現在の長野県や愛知県などでも花火が作られ、打ち上げられていました。


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