阪急百貨店梅田本店に開設された、中元商品を取り扱うギフトセンター=1日午前、大阪市

阪急百貨店梅田本店に開設された、中元商品を取り扱うギフトセンター=1日午前、大阪市

 阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)で1日、中元商品を取り扱うギフトセンターが開設され、関西での商戦が本格化した。新型コロナウイルス流行に伴う行動制限がない状態での催事場の開設は3年ぶりとなり、外出機会の増加から集客のきっかけになると百貨店は期待を寄せている。

 阪急百貨店では、その土地ならではの食品を豊富に取りそろえた。高知県特産の夏野菜を詰め合わせたセットや、岩手県の山地で育った乳牛のアイスクリームなどを用意している。毎年、親戚にビールを贈っているという大阪府豊中市の70代女性は「お中元が届くと電話があり、会話が弾むので今年も楽しみにしている」と話した。

 近鉄百貨店など関西の百貨店の多くは、コロナ禍の緊急事態宣言による休業要請などで、2020年と21年の中元商戦期は客足が落ち込み、ネットショップ限定の送料無料サービス対象期間を例年より長くするなど、インターネット販売に注力していた。