京都・太秦の東映京都撮影所を拠点に活躍し、昨年6月に88歳で亡くなった映画監督・中島貞夫さんを偲(しの)ぶ会が24日、京都市内のホテルで開かれた。

 中島監督の「日本暗殺秘録」(1969年)などに出演した同じ東映京都育ちの俳優・富司純子さん(78)をはじめ、170人が出席。硬軟多彩63本もの監督作を手掛け、京都映画界の顔として親しまれた人柄を振り返った。

 「映画を愛し、京都を愛し、熱く人間を愛した一生でした」と、偲ぶ会の発起人代表として呼びかけたのは、中島監督と東大時代にギリシャ悲劇研究会を作った脚本家の倉本聰さん(89)。

 倉本さん自らの出席はかなわなかったが、富司さんは「中島監督の優しい笑顔が忘れられません。素晴らしい作品を残してくださった監督に感謝を込めて」と献杯の音頭を…