宮中祭祀(さいし)の新嘗祭(にいなめさい)に献上する米を植える「御田植祭」が6日、滋賀県栗東市蜂屋の水田で営まれた。早乙女姿の子どもが横一列になって田植えし、関係者らが無事の収穫を祈った。
新嘗祭は毎年11月23日に東京・皇居で行われる儀式で全国の農家らが毎年、米などを納める。今年の県内の献穀者は中井榮夫さん(65)が選ばれた。栗東での御田植祭は約40年ぶりという。
栗東市長や地元関係者ら約50人が参列し、神事の後、中井さんの水田100平方メートルで中高生6人らが県の新品種「きらみずき」の苗を丁寧に植え付けた。9月下旬の抜穂祭で収穫される予定という。
中井さんは「ずっと頑張って農業を続けてきてよかった。できるだけ手を掛け、秋に素晴らしい米が実れば」と語った。