【共通テスト】平均点の中間集計公表 「生物」は過去最低更新

【共通テスト】平均点の中間集計公表 「生物」は過去最低更新
広 告

 大学入試センターは1月18日、今月14・15日に行われた大学入学共通テストの平均点の中間集計を公表した。「地学基礎」「英語リスニング」では平均点が過去最高となった一方、公民の「政治・経済」、理科②の「生物」など、5科目で過去最低となった。同センターは20日、科目間の得点が大きく開いた場合の得点調整の有無について公表する予定。

 

 今回の共通テストの志願者数は約51万人で、今回の中間集計は、受験者数22万1659人の得点を集計したもの。過去のセンター試験時代も含めた確定平均点と比べて最高となったのは、「地学基礎」(36.21点)で、共通テスト以降では「英語リスニング」(63.04点)も最高点となった。

 一方、過去最低となったのは「世界史A」(37.78点)、「政治・経済」(52.39点)、「物理基礎」(29.37点)、「生物」(40.55点)の4科目で、共通テスト以降では「英語リーディング」(55.07点)も最低点となった。

 「生物」は昨年度も平均点が過去最低となっていたが、今年度はさらに8.26点下落した。教科「理科②」の選択科目の中で最も平均点が高かった「物理」(64.46点)とは、23.91点の開きが生じた。同センターは「原則として、20点以上の平均点差が生じ、これが試験問題の難易差に基づくものと認められる場合には、得点調整を行う」としており、大手予備校の河合塾は「得点調整が実施される可能性が高い」とみている。

 昨年度、「生物」と並んで平均点が過去最低となった「数学I・数学A」は、今年度は58.08点となり、20.12点の上昇となった。同じく昨年度、平均点が過去最低だった「生物基礎」は25.69点(昨年度比1.79点増)、「化学」は49.95点(同2.32点増)と持ち直した。大手予備校が難化を指摘していた「世界史B」の平均点は5.75点下落し60.08点。同じく「国語」は5.09点下落し105.17点となった。

 同センターの発表によれば、全国で3889人(疾病・負傷3557人、事故など332人)が、今月28・29日に行われる追試験の受験を許可された。また「正規の試験時間を確保しなかった」という理由で、6試験場・393人が同日の再試験の対象者となった。

広 告
広 告