2024.3.1

つくし(土筆)とは?特徴や旬、食べ方について解説!

つくし(土筆)とは?特徴や旬、食べ方について解説!

日本の春を代表する植物のひとつ「つくし」。 漢字だと「土筆」と書きますが、その由来や意味をご存知ですか?今回は、意外と知らないつくしの特徴のほか、旬の時期、収穫場所などについて詳しく解説します。記事後半では下ごしらえの仕方やおいしい食べ方もご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね

  • 目次
  • つくしとは
  • つくしの役割
  • つくしは漢字で「土筆」
  • つくしの旬や収穫時期はいつ?
  • 調理する前にチェック!つくしの下ごしらえ
  • つくしの下ごしらえ方法
  • つくしのおいしい食べ方
  • おうちでつくしを食べてみよう!

つくしとは

「つくし(土筆)」とは「スギナ」という植物の一部分であり、早春に芽を出す胞子茎のことです。

このスギナというのは、ワラビやゼンマイなどと同じシダ植物の仲間。シダ植物は種子を作らず、胞子によって繁殖する植物で、その胞子を飛ばすための胞子茎が今回テーマである「つくし」ということになります。

つくしの役割

つくしは、春になると地上に出てきて、なんと1日約1センチのペースでぐんぐん成長します。10~15センチの長さに達すると「胞子のう症」という六角形のタイルのようなものがびっしりと並んだ頭の部分から、青緑色の胞子をいっせいに飛ばすのです。煙のように吹き出した胞子は風に乗ってあちこちに飛んでいき、すべて飛ばし尽くすとつくしは役目を終えて、枯れてしまいます。

春の野草としておなじみのつくしですが、実は、胞子を飛ばして子孫を残すという重要な役割を担っているのです。

つくしは漢字で「土筆」

ちなみに、冒頭にもあるようにつくしは漢字だと「土筆」と書きますが、これは見た目にちなんで名づけられたもの。諸説ありますが、つくしが「土」に刺さった「筆」のように見えるため「土筆」になったと言われています。

一方で、スギナの子供のようにくっついて生えていることから「付く子(つくし)」と呼ばれるようになったという説などもあり、つくしの名前の由来についてはいまだにはっきりとはわかっていないのだそうです。

つくしの旬や収穫時期はいつ?

先ほどもご説明した通り、つくしは春に芽吹きます。たんぽぽなどと同じ野草なので、日当たりのよい草原や田畑、道路わき、土手など身近な場所でも見つけられるかもしれません。

ただ、春といっても全国各地に自生しているため地域によって収穫時期が異なり、暖かい地域だと2〜3月ごろ、寒い地域なら4月~5月ごろに旬を迎えるようです。

スーパーなどでの取り扱いはほぼありませんが、道の駅などでは旬の時期になるとまれに販売されることもあるので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

またつくしは、胞子が散る前のものが食べごろだと言われています。もし道の駅などでつくしを見かけたら、頭の部分がかたく締まっていて、茎がしっかりと太いものを選ぶのがおすすめです。

調理する前にチェック!つくしの下ごしらえ

つくしは野草ですが、山菜として食べることもできます。アクが強いので、以下のように下処理を施してから調理するようにしましょう。

つくしの下ごしらえ方法

①つくしの茎を覆っている葉(はかま)を外し、水でよく洗う
②鍋にたっぷりの湯を沸かし、つくしを入れて20秒〜1分程度ゆでる
③ザルにあけて湯を切り、すぐに冷水にさらす
④再びザルにあけ、水気を切る

【ポイント】
・つくしは摘んだとたんに鮮度が落ちはじめます。収穫したらすぐに下ごしらえし、早めに食べ切りましょう。
・葉(はかま)はかたくて食べられないので、下ゆでする前に取り除いてくださいね。
・つくしは火が通りやすいため、ゆですぎると食感が悪くなります。沸騰したお湯につくしを加えたらスピード勝負!さっとゆでたらザルにあけ、すばやく水にさらしましょう。ゆで時間は20秒〜1分ほどが目安です。お好みのかたさに仕上げてくださいね。

つくしのおいしい食べ方

シャキッと心地よい食感とほろ苦くもクセのない味わいが魅力のつくし。どのような食べ方があるのか気になりますよね。

つくしはおひたしにしてシンプルにいただくのはもちろん、佃煮やきんぴら、卵とじ、天ぷらなどにすると苦みが薄れ、より食べやすくなります。

ほかにも、炒めものやパスタに加えるなど、アレンジもさまざま!いつものメニューにプラスするだけで山菜ならではの苦みがプラスされ、より奥行きのある味わいに仕上げることができます。

ぜひお好みの食べ方でお楽しみくださいね。

おうちでつくしを食べてみよう!

春の野草として、日本中で親しまれている「つくし」。きちんと下ごしらえすれば、おうちでもおいしくいただけます。

ぜひ今回ご紹介した食べ方を参考にして、季節限定のおいしさを楽しんでみてくださいね。

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