本田技研工業株式会社の和光工場跡地に、青山本社を補完するオフィス機能や研究機能などを内包した「創造拠点」をつくるプロジェクト。
コンセプトは「共創」と「スピード」。郊外型キャンパスのようなオフィスという与条件が与えられた。(「共創」とは、コラボレーションではなくコ・クリエーション、働くというより創造するという概念。)
「緑の丘」を中心に据え、工場の記憶を継承すると共に、駐車場を中央の人工地盤下部に内包。また、建設発生土を盛土に使うことでゼロエミッション化を図り、環境と共生する。
オフィスと研究棟は緑の丘を挟むように南北に配置し、豊かな緑と食堂棟が緩衝帯となってお互いがやさしい関係を形成する。基準階は 110m×73mの巨大な平面形。ユビキタス時代のワークスタイルに対応する分散コア型のフレキシブルな執務空間とし、南北および中央部に吹抜けやミーティングバルコニー等、様々な共創の場を提供している。
地球環境に対しても高い性能を求め、LC C02の大幅な削減(約37%)を達成した。